アニメ「君の名は。」〝聖地〟のルーツは吉永小百合15歳の初主演映画だった!四ツ谷駅に「懐かしい」
よろず~ニュース / 2024年6月4日 8時10分
![アニメ「君の名は。」〝聖地〟のルーツは吉永小百合15歳の初主演映画だった!四ツ谷駅に「懐かしい」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/yorozoonews/yorozoonews_15291057_0-small.jpg)
トークイベントで初主演作「ガラスの中の少女」を振り返り、笑顔のVサインで締めくくった吉永小百合=東京・池袋の新文芸坐
「映画女優デビュー65周年」を迎えた吉永小百合(79)の記念企画の一環として、日活映画での俳優・浜田光夫(80)との〝純愛コンビ〟5作品を収録した「純愛ブルーレイボックス」が5日に発売される。その中には、2人の〝初タッグ〟にして、当時15歳だった吉永の初主演作「ガラスの中の少女」(1960年公開、若杉光夫監督)も収められているが、劇中、出会いの場となる〝聖地〟は、大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」(2016年公開、新海誠監督)のルーツとなる都内の「四ツ谷駅」だった。吉永が現地で実感したという思い出を踏まえ、現場を訪ねた。
「君の名は。」の〝聖地巡礼〟として近年、ファンに注目されている四ツ谷駅前。JRと交差する東京メトロ(地下鉄)丸ノ内線の地上改札を出たあたりの風景だ。主人公の男子高校生・立花瀧が、バイト先の先輩である女子大生・奥寺ミキとのデートの待ち合わせ場所として登場する。情景描写から、駅の改札は「ガラスの中の少女」と同じ赤坂口であることが分かる。
「ガラスの中の少女」では、中学時代の同級生で、厳格な教育者の家庭で育った高校生役の吉永と貧しい環境の中で働く少年・浜田が卒業以来の再会を果たす場所が四ツ谷駅。同駅を起点に交際が始まり、周囲に理解されることなく〝純愛〟を貫いて悲しい結末を迎える。上映時間64分の佳作だ。
劇中の四ツ谷駅は度々、2人の接点として登場。鉄道マニアにはうれしい当時の都電、国鉄や地下鉄の車両も映し出され、改札を背に右手にある上智大学と屋根に十字架があった聖イグナチオ教会(現在は99年完成の円形建築)なども映る。56年後の「君の名は。」でも上智大学は現在の姿で描写されていた。
吉永は5月24日に都内の映画館・新文芸坐で行われたトークイベントで、この聖地に言及した。
「こないだ、私、四ツ谷駅に用事で行って、『あっ、そうだ。ここで撮影したんだ』ということを思い出しました。その時の浜田さんのセリフも…。ちょうど四ッ谷駅の階段を(自身が)トントン…と歩いていたら、浜田さんが声を掛けてきて、『(吉永の役名) 沖中さん…、靖代さんだね、俺、広江陽一だよ、覚えてるかい?』って、そういうセリフだったんですね。なんか懐かしい、ああ、ここなんだ…と思いました」
そう述懐した吉永に対し、MC役を務めた娯楽映画研究家・佐藤利明氏は「今では『君の名は。』というアニメーションの聖地として、四ッ谷駅は言われていますけど、実は『ガラスの中の少女』がそのルーツだったということになります」と補足した。
佐藤氏は、よろず~ニュースの取材に対して「『ガラスの中の少女』は吉永さんと浜田さんの初コンビ、純愛コンビのスタートとなった作品ですが、日活青春映画の始まりの映画でもある。それまでの日活の青春映画は(石原)裕次郎さんの『狂った果実』(56年)など〝大人は分かってくれない〟系だったが、そこからハイティーンの『貧しくても正しく生きていく』という流れが(吉永と浜田が共演した)44本のコンビになっていった」と解説した。
吉永にとって同作は6作目。ちなみに、出演第1作は早世した赤木圭一郎主演の「拳銃無頼帖 電光石火の男」(60年)だ。そんな日活での歩みについて、吉永は「出演した作品は79本。どうして、もう1本、出なかったんだろう…と残念な思いがしております。そうしたら80本でキリが良かったんですけど。でも、『79』というのは、どこかの誰かの年齢と同じ(笑)…ということでもあります」とユーモアを交えて振り返った。ちなみに、79本目の出演作は「新どぶ川学級」(76年)。日活が当時、軌道に乗ったロマンポルノ路線の一方で製作していた児童映画だった。
日活映画は「79」で終えたが、自身は来年3月で「80」の大台を迎える。吉永は「これから、どういう形で映画界と関わっていくかは私自身も分からないことなんですけれども、大好きな映画の世界で、もうしばらく歩いてみようというふうに思っております」と決意を新たにしていた。
(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)
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