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連日の猛暑、多発する「熱割れ」 ガラスが突然割れる原因と対策 日本板硝子に聞いた

よろず~ニュース / 2024年7月14日 12時50分

連日の猛暑、多発する「熱割れ」 ガラスが突然割れる原因と対策 日本板硝子に聞いた

多発する熱割れ…夏だけでなく、条件が揃えば1年中発生する可能性があるとのこと

連日猛暑日が続く日本列島。各地でガラスが突然割れる「熱割れ」の被害が相次いでいます。

気づいたら窓ガラスにヒビが入る現象。子供やペットがいる家庭では一層不安な方も多いのでは。予防や対策について、日本板硝子ビルディングプロダクツ株式会社の古西峻也さんに話を聞きました。

――なぜ突然割れるのでしょうか?

古西:窓ガラスに直射日光が当たると、日光が当たった部分が暖まり膨張します。一方、周辺のサッシに隠れた部分や日陰になった部分は低温のままです。高温部の膨張を押し込めようとしてガラスの端周辺に負荷がかかり、割れてしまうことがあります。これが「熱割れ」と呼ばれる現象です。室内外の温度差が大きくなる夏や冬に起こりやすいといわれています。

――”熱割れ”が起こりやすいガラスは?

古西:「網入りガラス」です。防犯用で丈夫と思われる方が多いのですが、実は防火対策用。ガラスの間に異物(金属の線)が入っているので、通常のガラスより端部分の強度が低く熱割れを起こしやすいんです。

――発生する条件や対策は?

古西さん:窓の方位やカーテンの種類、施工条件によるので一概に条件は言えないのですが、特に日の当たる「ガラス面」に対して、次のような状況をつくることで熱割れの可能性高まります。

・寝具、洗濯物、家具、家電、段ボール、束ねたカーテンなどを窓に密着させる
・遮光カーテンや暗幕などでガラス面を覆う
・外付けシャッターを途中まで下ろす
・ポスターや紙などを貼ったり、ペンキなどで色を塗る
・すぐ外側にエアコンの室外機や植物などを密接して置く
・事前の検討をせずに、遮熱や断熱、目隠し用など、後貼りフィルムや塗料を貼る

古西:特に多いのが、段ボールや荷物などを窓の近くに置いている場合です。これらの条件に当てはまらないよう、お部屋のレイアウトを今一度見直してみてはいかがでしょうか。

――熱割れが起こったら

古西:サッシのエッジから垂直に亀裂が入り蛇行するように亀裂が進むので、すぐにガラスが脱落、飛散するという可能性は低いと思われますが危険です。段ボールなどで一時的に養生し、すぐにガラス屋さんに対応をお願いすることをお勧めします。

◇ ◇

高層マンションや足場を組む必要がある場所では修理も高額になる傾向にあるとのこと。まだまだ猛暑は継続中。発生条件をチェックし、少しでもリスクを減らす対策を。

(よろず~ニュース特約・ゆきほ)

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