台湾の超人気チア リン・シャンに直撃 家族、日本、自身のこと「いつかお会いしたい」憧れの日本人女性とは
よろず~ニュース / 2024年7月28日 11時30分
![台湾の超人気チア リン・シャンに直撃 家族、日本、自身のこと「いつかお会いしたい」憧れの日本人女性とは](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/yorozoonews/yorozoonews_15365222_0-small.jpg)
都内でインタビューに応じたリン・シャン
台湾プロ野球の超人気チア、リン・シャン(林襄)がこのほど、都内でよろず~ニュースの取材に応じた。7月10日に発売された日本版ファースト写真集「薫-Kaoru-」(講談社)のイベントのため、今年3度目の来日。日本への愛着を隠さない26歳の素顔に迫った。
軟らかい口調とは対照的な、力強い視線が印象的なリン・シャン。台湾3作目の写真集アザーカットで構成された日本版は、「香水」をテーマの一つに、さわやかな水着姿やランジェリー姿など144ページの大作に仕上がった。「日本の皆さんの応援があったからこそ。感謝しています。だからこそ、もっと頑張らないと」。通訳を介したその言葉には、実感がこもっていることが分かった。
日本での人気が急上昇したのは、2021年に楽天モンキーズの公式チアに就任し、その美貌がSNSで話題となってからだった。それ以前にも台湾のメディアに取り上げられ、インスタグラムのフォロワー数が1日で20万人増えた経験があった。日本が起因のもので、2回目の大バズリを果たし「2回目はどれくらいフォロワーが増えたか正確な数字は覚えていないのですが、時間が空いてスマホを確認する度に万単位で増えていました。就寝して翌朝に確認すると、ものすごい数字になっていましたね」と振り返った。
21年のチア就任時も72万人超のフォロワー数を誇っていた。現在は183万人超と拡大。「日本でバズった時のデータを見ると、8割が女性でした。そこが驚きでしたね」と、うれしそうに語った。日本女性からの支持を喜ぶのは理由がある。芸能界を志したのは、日本からの影響があったからだった。
リン・シャンは1997年9月5日、台湾・台北市に生まれた。3人姉妹の長女。「妹が二人いるので、面倒を見る必要がありました。世話好きで自立心を持った子どもだったと思います」。父親は広告関連の仕事に就き、母親は会社の受付や販売業務を行っていた。
「両親は私の意志を尊重してくれて、自分のことを信用してくれました。私がやりたいことを伝えると、いつも応援してくれました。友達のような親子関係だったと思います」。
小学校を卒業後、中高一貫の私立泰北高級中学の広告設計科に進んだ。「実は両親と同じ学校、学科なんです。父と母はそこで出会い、恋愛に発展しました。私はいつも絵を描いている学生でしたね」。そう言って、インスタグラムにアップした自身のイラストを披露してくれた。リン・シャンのような、目に力のあるネコが描かれていた。高校卒業後は華夏科技大学に進んでいる。
芸能活動は16歳で開始。「中学生の頃から日本のファッション誌に影響されて、日本の雑誌モデルになりたかった。そういったきっかけからモデルの仕事を始めました」。当時の憧れは現在も活躍するモデルの西川瑞希だった。「笑顔がステキで、雰囲気がスイート。私の英語名はMizukiです」。西川が登場するファッション誌「Popteen」を愛読しており、ファッション、メイクや美容関連のトレーニングへの関心を高めていった。
芸能界に入ってからはモデル、専門性の高いインフルエンサーであるKOL(Key Opinion Leader=キーオピオニオンリーダー)の活動を主に行っていた。「あと、変わった仕事では母と一緒に香水の販売をしていましたね」と語った。「香」は北京語で〝シャン〟と発音し、漢字は異なるが自身の名前との共通点があることから、香水をテーマにした今写真集への思い入れは強い。
チアを志望したのは、子どもの頃に好きだった男の子が野球をしていた、という理由が有名だが「応援する雰囲気が私の性格に合っていると思いました」とも語った。妹ふたりの面倒を見た経験が育んだ面もあるのだろう。今季からは味全ドラゴンズの公式チア「ドラゴンビューティーズ」に所属しており「日本から台湾の球場まで私に会いに来てくれる方もいます。うれしいですね」と、感謝を口にした。
日本での仕事も増えた。来日の楽しみは食事。この日はラーメンを頭に浮かべ「台湾は塩、醤油はそれほど見なくて、とんこつが主流。とんこつラーメンを辛くしたものが食べたい」と語った。改めて写真集について「私の名前の『襄』と『香』は発音が同じなんです。私の香り、匂いを感じられる一冊だと思います」と呼びかけたリン・シャン。西川瑞希との対面経験はないというが「いつかお会いしたいです。誰かセッティングしてくれませんか」と、茶目っ気たっぷりの笑顔を見せていた。
(よろず~ニュース・山本 鋼平)
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