「103万円の壁」交渉決裂！自民・宮沢税調に国民民主・玉木氏が怒「話になりません」

開票を見守る国民民主党の玉木雄一郎代表

　民主党の玉木雄一郎代表（役職停止中）が17日、自身のX（旧ツイッター）を更新し、自民党の宮沢洋一税調会長に「話になりません。」と怒りを示した。

　この日、自民、公明、国民民主の税調らが「年収103万円の壁」引き上げについて協議。しかし、開始から約10分で国民民主側が席を立ち、「決裂」する事態となっていた。宮沢氏は「誠心誠意、対応してきたつもり」などと語っているという。

　玉木氏は「決裂」直後にXに投稿。「この期に及んで、『グリーンはどこですか？』と聞いてくる自民党宮沢洋一税調会長。178万円に決まっています。温厚な我が党の古川元久税調会長も席を立ったようです。」と報告した。さらに「3党の幹事長間で『178万円を目指す』と合意したのに、123万円では話になりません。」と自民側が以前に提案していた123万円を一蹴した。

　「103万円の壁」については今月11日に自・公・国民の幹事長が「１７８万円を目指して来年から引き上げる」と合意。この時も宮沢氏は、「103万円の壁」問題はそれぞれの党の税調会長で協議を進めていたものだとして「釈然としない」などと不満を示していた。

　さらに、同13日に自・公は、所得税がかかる年収の最低ラインを103万円から123万円に引き上げる案を国民民主党に提示。「基礎控除（48万円）」と「給与所得控除の最低保障額（55万円）」をそれぞれ10万円ずつ引き上げる案を示した。国民民主・古川税調は「グリーンも全然見えないような距離しか飛んでない」とゴルフに例えて大きな隔たりがあると批判。宮沢氏は「誠意を見せたつもり」と返していた。

（よろず～ニュース編集部）