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不信任決議可決の岸和田市長「市長選に出る権利があると思うか?という質問はかなり不適切」報道姿勢に苦言

よろず~ニュース / 2024年12月20日 19時30分

不信任決議可決の岸和田市長「市長選に出る権利があると思うか?という質問はかなり不適切」報道姿勢に苦言

大阪府岸和田市議会で不信任決議が可決され、会見する永野耕平市長

 大阪府岸和田市議会は20日の本会議で、性的関係をめぐって府内の女性から提訴され、11月に解決金500万円を支払い和解した永野耕平市長(46)の不信任決議案を可決した。

 本会議は24人全員が出席し、20人が賛成。不信任決議案の可決に必要な出席議員の4分の3以上を超えた。反対は4票だった。

 永野氏は、不信任決議可決を受けた会見で「僕の生活上の失態で自分に非があるが、不信任決議にまで至る非ではない。妻以外の女性と交際していた失態に関しては反省して、家族で話し合えばいい話。不信任決議になるような話ではない」と猛反発した。

 10日以内に議会を解散しなければ自動失職するが、議会を解散した上で自身も辞職し、市長、市議選を同日に行うW選挙の可能性を示した。

 永野氏は6日に開いた会見で、女性との不倫関係を認めて謝罪したが、性加害については「なかった」と否定している。

 一部の記者から「もう一回市長選に出ることが、相手女性に対する二重の被害を被らせるという風に思わないですか」と問われた永野氏は「何で、それが二重の被害になるんですか。僕は一貫して、性被害は無いって言っている」と気色ばんだ。

 記者がさらに迫ると、永野氏は「市長選に出ること自体の是非を、そういう風に仰るのは良くないんじゃないですか。(選挙に)出るのは、やっぱりどなたでも出ていい。公民権が停止されている方やったら出られないというのがある。『出るべきじゃないと思いませんか』っていうような発言は不適切な発言じゃないかなと思います」と反論した。

 さらに「市民の皆さんがふさわしくないと思ったら入れない。市民が選ぶこと。選挙というのは誰でも出ていい。市民が選ぶということ。『出る権利が自分であると思いますか』という質問は、かなり不適切な質問じゃないですか」と苦言を呈した。

 また、SNS上に永野氏の女性問題に関する真偽不明の情報が流れていることについて問われ「SNSっていうのは勝手に、個人が発信できる世界。SNSというのは、そういうものだという風に受け取って使っていくもの。そのことを、だから何だというものではない。正しいこと間違っていること、正確な情報不正確な情報が入り乱れて存在しているもの」と思いを述べた。

 その上で「SNSで間違った情報がたくさんあるということですけれども、大手メディアの報道も間違うこともある。報道っていうのは、それだけ大きな力があって、時には人の人生を狂わせてしまうような力があるということを、皆さんにご理解いただいて、市民の目と耳になって欲しい」と報道姿勢に注文をつけた。

 永野氏は「僕についての一番最初の記事。僕が認めていない内容について、相手側の僕が事実ではないと言い続けることをさも事実であるかのように表現してしまった報道機関の責任は重い。襟を正していただきたい」と主張した。

 女性への性加害を一貫して否定。「やってもいない性加害について、やったかと言われて僕も家族もひどい目に遭っている。街歩いて暴言にさらされることもありますし、暴力の危険もある状態。それは報道の力。ペンは剣より強いし、人の心も切り裂くこともある。そんな大きな力を皆さんが持っていることを忘れずに仕事をしていただきたい。僕の人生は潰れかけてますから」と強く訴えた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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