「M-1」混戦!敗者復活戦に元ファイナリスト「7組」はM-1復活後最多 爪痕残す→翌年飛躍ルートにも注目
よろず~ニュース / 2024年12月22日 8時10分
(左上から時計回りに)オズワルド、インディアンス、マユリカ、ダンビラムーチョ
漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2024」の決勝戦・敗者復活戦が22日、テレビ朝日系列で生放送される。決勝最後の1枠をかけた敗者復活戦は、決勝経験組が7組ひしめくなど激戦必至。どの組が最後の1枠をつかみ取り、どの組が爪痕を残し名をあげるか―。もはや年末の風物詩となった注目の1日は敗者復活戦から目が離せない。
02年の第2回から始まった敗者復活制度。サンドウィッチマン(07年)、トレンディエンジェル(15年)と2組の王者を輩出したほか、準優勝に輝き一気にブレークしたオードリー(08年)など、毎年決勝戦をかき回してきた。
今大会で敗者復活戦に出場する21組のうち7組が決勝経験組(カベポスター、ダンビラムーチョ、マユリカ、男性ブランコ、シシガシラ、オズワルド、インディアンス)。これは15年にM-1が復活以降では最多の数字だ。元ファイナリストがひしめき例年以上の激戦が予想される上、23年から導入された「会場&芸人審査制」が予想をより困難なものにさせている。
同審査制度では、21組を準決勝の順位をもとにA、B、Cブロックに公平になるように振り分け。会場の中からランダムに選ばれた500人の観客が審査員となり、1組ずつネタが終わるごとに「暫定勝者」か「挑戦者」のどちらが面白かったかを審査する。こうして選出された各ブロックの勝者3組のうち、最も面白かった組を5人の芸人審査員が投票。最も票数を集めた組が決勝戦最後の1枠を勝ち取るという仕組みだ。
M-1が復活した15年から22年まで、敗者復活戦は「視聴者投票制」だった。この間、敗者復活を勝ち上がったのはトレンディエンジェル、和牛、スーパーマラドーナ、ミキ、和牛、インディアンス、ハライチ、オズワルドののべ8組だ。
そのうち、トレンディエンジェル(15年)とハライチ(21年)を除くのべ6組が前年決勝に進出していた。また、トレンディエンジェルは14年に「THE MANZAI 2014」で準優勝しており、ハライチも知名度のほか21年がラストイヤーで4年ぶりのM-1参戦という背景があった。
視聴者投票制においては、相応の漫才を披露するのは前提とした上で、知名度やこれまでの実績が勝敗に影響する部分が大きかったことは否めなかった。
しかし、審査制度が「会場&芸人審査制」にリニューアルした23年、敗者復活戦を勝ち上がったのは、決勝経験どころかこの年初めて準決勝に進んだシシガシラ。会場の空気を一気につかみ最後の1枠に滑り込んだ。今大会も知名度や実績以上に、会場の空気を制することができるかがものをいうだろう。
また、近年は敗者復活戦で敗れたとしても、大きな爪痕を残すことで翌年の飛躍につながるパターンが数多く見られる。
代表例は令和ロマン。23年にM-1王者に輝いた2人だが、22年に初めて敗者復活戦に出場。会場の爆笑を誘い、視聴者投票2位と復活まであと一歩のところまで大躍進したことは記憶に新しい。また、同年はダンビラムーチョが森山直太朗の「生きとし生ける物へ」を題材にしたネタで大きな話題となり、翌年初の決勝進出を決めている。
令和ロマン、ダンビラムーチョが決勝に進んだ23年、敗者復活戦ではトム・ブラウンのネタがSNSで大バズリ。そして、そのトム・ブラウンを正統派漫才で倒したエバースも一気に名をあげた。この2組は今年、ストレートで決勝に進出している。
さらに、敗者復活戦にまつわる記録も注目のひとつ。これまで敗者復活戦を複数回勝ち上がった組は和牛(16、19年)のみだが、今大会でシシガシラ、オズワルド、インディアンスのいずれかが勝ち上がれば2度目となり記録に並ぶ。重ねて、シシガシラの場合、史上初の2年連続敗者復活戦からの決勝進出となる。
どの組が最後の1枠をつかみ取るかはもちろん、どの組が爪痕を残し名をあげるかも注目される敗者復活戦は22日午後3時からテレビ朝日系列で生放送される。
A、B、Cブロック分けと芸人審査員は、以下の通り。
【Aブロック】(エントリー番号順)
カベポスター
十九人
金魚番長
ドンデコルテ
フースーヤ
今夜も星が綺麗
ダンビラムーチョ
【Bブロック】(エントリー番号順)
マユリカ
家族チャーハン
ナイチンゲールダンス
カラタチ
男性ブランコ
滝音
豪快キャプテン
【Cブロック】(エントリー番号順)
シシガシラ
ひつじねいり
例えば炎
オズワルド
インディアンス
豆鉄砲
スタミナパン
【芸人審査員】(50音順)
ウエストランド・井口浩之
とろサーモン・久保田かずのぶ
トレンディエンジェル・斎藤司
マヂカルラブリー・野田クリスタル
錦鯉・渡辺隆
(よろず~ニュース編集部)
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