中国が新型ステルス戦闘機を開発!? 尾翼ない2機の画像が拡散「米国と同盟国は慢心取り除くべき」との主張も
よろず~ニュース / 2024年12月31日 22時22分
画像はイメージです(rambat/stock.adobe.com)
世界最先端の次世代戦闘機か? 中国の新型戦闘機と思われる画像がこのほど、インターネットに掲載された。防衛専門家からによると、明らかに先進的な設計だが、やや不鮮明な画像のため、情報が不足しているとの声が出ている。ロイターは、2機のうち大型の方が成都上空を飛行する動画を確認した。
公開された画像は2機。いずれも尾翼と呼べるものがないのが特徴的だ。2機のうち大型の方は、ほぼひし形をしており、エンジン用の空気取り入れ口が機体の横に2カ所、上部に1カ所、計3カ所あるという非常に珍しい構成になっている。小型の方は、より従来型なレイアウトになっている。
2機ともステルス性を考慮し、レーダー探知を防ぐために90度の角がない形状をしている。オーストラリア戦略政策研究所のシニアアナリスト、ユアン・グラハム氏は、「長所短所はともかく、非常に独特な設計とみられ、それだけで称賛に値する」と述べ「米国とその同盟国は、自分たちが常に先行しているという慢心を取り除くべきだ」と指摘した。
米国は次世代航空支配(NGAD)計画で第6世代戦闘機を開発中だが、トランプ次期政権で計画がどうなるかはまだわからない。日本、英国、イタリアでは次期戦闘機の共同開発構想が進む。
2機とも公式の名称は公表されていない。中国の他の戦闘機に比べると設計は斬新だが、ステルス性、機動性、速度など性能面で本当に「次世代」設計か判断するには情報が不足していると指摘する専門家もいる。オーストラリアのグリフィス・アジア研究所の防衛・航空専門家、ピーター・レイトン氏は、中国の戦闘機は一度限りの独特の設計がほどこされることが多いため、米国のF-22やF-35のようなステルス機が含まれる「第5世代」戦闘機という定義を当てはめるのは難しいと述べた。
(ロイター/よろず~ニュース編集部)
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