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60歳で世を去った「漫画の神様」2月9日は手塚治虫の命日 没後36年も新刊続く、3月は「火の鳥」展開幕

よろず~ニュース / 2025年2月9日 7時10分

60歳で世を去った「漫画の神様」2月9日は手塚治虫の命日 没後36年も新刊続く、3月は「火の鳥」展開幕

漫画界の巨匠・手塚治虫。没後36年の今年も新刊の出版が続く(写真提供・手塚プロダクション)

 2月9日は〝漫画の神様〟手塚治虫の命日。今もなお、さまざまな切り口で編集された作品集が新刊として出版されているが、今年の命日後も出版や展覧会の開催が続く。(文中敬称略)

 手塚は1989年(平成元年)の同日、胃がんのため60歳で亡くなった。最期の言葉は「頼むから仕事をさせてくれ」だった…と伝えられているように、現役として旺盛な創作意欲と膨大なイメージがありながら、さらなる表現への道半ばでこの世を去った。平成の幕開けと共に世を去った巨匠が昭和という時代に残した作品群は、リアルタイムのファンだけでなく、新たな世代にも読み継がれている。

 今年の命日に発売予定の「手塚治虫ディスカバリー・コレクション」(玄光社、税別4500円)は、学年誌連載を中心に単行本未掲載の幻の作品を集めた資料集だ。

 手塚が生涯に描いた15万枚以上もの漫画原稿には、これまで一度も単行本に収録されなかった作品が存在し、その多くは学年誌を中心に発表された作品だという。その中には「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」「海のトリトン」「ワンサくん」など有名作の学年誌版も含まれている。色鮮やかなカラーで描かれた作品も新刊に収録されている。

 担当者は「学年誌漫画を中心に、活動初期から晩年までの単行本未収録作品を数多く集めました。単行本ではトレス版で収録された作品のオリジナル原稿や、手塚が自ら単行本用に再構成しながらも未刊行に終わった新発見の原稿など、コアなファンでもほとんど目にしていない貴重な作品をこの一冊に集約します」と補足した。

 また、「火の鳥 ミッシング・ピーシズ 《望郷編》」(税別1万8000円)が28日に発売される。雑誌に掲載された初出(しょしゅつ)版と、手塚自身による改定後の単行本版を見比べることができる「ミッシング・ピーシズ」シリーズを出版してきた立東舎が「ブラック・ジャック」「三つ目がとおる」に続いて刊行。「火の鳥」の中でも特に改変の多い「望郷編」と関連作「羽衣編」を編集して一冊にまとめた。

 担当者は「過去3度にわたって改変された『望郷編』と関連作『羽衣編』は、セリフの変更はもちろん、キャラクターの抹消や絵柄の修正といった細部から、大幅な構成の見直しまで、驚くほど大胆に手が加えられており、手塚治虫の創作への執念を感じます」と解説している。

 さらに、『手塚治虫「火の鳥」展』が3月7日から5月25日まで東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催される。音楽家・坂本龍一との親交や共著でも知られる生物学者・福岡伸一が企画・監修を務め、「火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡=宇宙生命の象徴-」の副題とともに、30年以上にわたって執筆された壮大な叙事詩を展示品とともに読み解く。

 没後36年、さらに手塚ワールド再発見の機会が増えそうだ。

(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)

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