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「使用済みカイロ」ポイ捨てはもったいない!? 意外な“再利用法”があった! リサイクルでの活用も

よろず~ニュース / 2025年2月12日 14時0分

「使用済みカイロ」ポイ捨てはもったいない!? 意外な“再利用法”があった! リサイクルでの活用も

寒い日には欠かせない使い捨てカイロの再利用法とは ※画像はイメージです(アクセルF/photoAC)

寒い日のお供として、なくてはならないのが「使い捨てカイロ」だ。この冬も厳しい寒さの日には手放せないという人も多かっただろう。名前の通り一度使用したら捨てるしかないと思われがちだが、実はそうではない。使い捨てカイロの仕組みを振り返り、意外な再利用方法を紹介する。

そもそも使い捨てカイロが温かくなる理由は、主成分である鉄粉が空気中の酸素と反応して酸化鉄(さび)になる際に熱を発生させるからだ。鉄の反応を促進するために、水や活性炭、保水剤(バーミキュライトや高吸水性樹脂)、塩類などが配合されている。

カイロを外袋から取り出すと、不織布を通して空気が入り、鉄粉の酸化反応が始まる。この反応により、一般的なカイロは50〜60℃の温度を10〜14時間程度持続できる仕掛けだ。

そして冷めてしまった使い捨てカイロであっても、配合されている成分を有効活用すれば便利な再利用方法が存在する。

まずカイロに含まれる活性炭には強力な消臭効果がある。使用済みのカイロを靴箱やクローゼットに置くことで、不快な臭いを軽減することが可能だ。特に冬場は、ブーツなど蒸れやすい靴を履く機会が多くなるため、靴の中に入れておくのもいいだろう。

湿気を吸収する性質をもつ鉄粉や活性炭、バーミキュライトを活用して、除湿剤として再利用もできる。一般的な除湿剤には劣るものの、試してみる価値は十分ある。

ガーデニングや家庭菜園が趣味という人であれば、土壌改良剤として使用してみてはどうだろうか。カイロに含まれるバーミキュライトは、土壌の水分保持や通気性を改善する効果がある。製品によっては「使用後の中身は土壌改良剤として使用できます」と表示されているものもあるので、確認してから使用すると安心だ。

個人での再利用だけでなく、使用済みカイロを回収してリサイクルする取り組みも始まっている。一般社団法人GoGreenJapanでは、全国から送られてきた使用済みカイロを水質浄化剤や土壌改良剤として加工製造している。また、宮津市と日本冶金工業株式会社大江山製造所は、使用済みカイロをステンレスの原料としてリサイクルする実証事業を開始した。これらの取り組みは、資源の有効活用とごみの減量化に貢献している。

使い捨てカイロは、単に体を温めるだけでなく、再利用やリサイクルを通じて環境保護にも一役買うことができる。この小さなアイテムが、私たちの体だけでなく、地球環境をも温める存在になりうる。使い捨てカイロを通じて、身近なところからSDGsへの取り組みを始めてみてはいかがだろうか。

(よろず〜ニュース特約ライター・夢書房)

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