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【小田急バス】バス折り返し場所で”現代版長屋”の再開発

財界オンライン / 2021年10月26日 11時30分

小田急バスが進める店舗付き住居エリア「hocco」(東京・武蔵野市)

「職住共存のための種を植える取り組みとなる」──。小田急バス開発プロジェクト推進部長の下村友明氏はこう強調する。

【写真】小田急バスの複合施設「hocco(ホッコ)」

 同社は長屋のような店舗と住宅を組み合わせた複合施設「hocco(ホッコ)」を開業した。JR中央線・武蔵境駅からバスで約12分の場所にあるバスの折り返し場が再開発の舞台だ。

 ホッコのポイントは「生業(なりわい)」だ。13戸の賃貸住宅のうち5戸は店舗兼住宅。住民は玄関部分(約10平方メートル)の土間を商店として使え、土間を上がると住居のダイニングキッチンが広がる。店の奥から店主が出てくる「昭和の商店街」(担当者)の街並みを意識している。

 ホッコがある桜堤周辺は高度経済成長期の1959年以降、153棟もの公団の団地が形成された場所。その後、団地の老朽化に伴って建て替えや民間の新築マンションが建設。今では法政大学と亜細亜大学が周辺にあることから、単身の若者など多様な世代が住んでいる。

 既に70件近い反響や40件を超える見学があり、申し込みも5件。うち2件は店舗兼用住宅で総菜屋や古本屋を予定する。

 再開発と言えば、東急などが手掛ける駅前周辺での大掛かりなプロジェクトが多いが、ホッコはそれとは一線を画す。類似
した取り組みは神奈川県茅ケ崎市「TSUBANA(ツバナ)」で実証済み。また、小田急線沿線の下北沢再開発でも一部で長
屋を意識した賃貸住宅+商業の再開発が行われている。

 地域と溶け込む再開発──。規模は小さくともキラリと光る再開発を進めることができれば「少子高齢化における郊外開発のモデルになる」と担当者。小田急グループの腕が試される。

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