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なぜ、『出光興産』が次世代電池向け固体電解質の実証設備を稼働するのか?

財界オンライン / 2021年11月17日 15時0分

商業生産に向けた実証設備の建屋外観

充電時間の短縮や安全性向上が期待される

 

 出光興産が、次世代電池の本命として期待される「全固体リチウムイオン電池」向け固体電解質の実証設備を稼働した。

 商業生産に向けた取り組みを加速するため、主力事業所の一つである千葉事業所内に実証設備を建設。世界中で脱炭素化が進む中、全固体リチウムイオン電池はEV(電気自動車)向けなどに早期の実用化が求められており、出光はキーマテリアルとなる固体電解質の量産プロセス実証を進め、早期の事業化を目指す考えだ。

 全固体リチウムイオン電池は、正極と負極間のイオンの伝導を固体の電解質が担う電池。燃えやすい有機溶媒を使う従来のリチウムイオン電池に対して、燃えにくいのが特徴。このため、充電時間の短縮や安全性向上が期待され、EV普及のカギを握る存在として注目されている。

 出光は全固体リチウムイオン電池の鍵となる素材の硫化物系固体電解質の開発における有力メーカーの1つ。これまで石油化学事業で培った高純度の硫化リチウム製造法を確立し、多くの関連特許を保有している。「これまで蓄積してきた技術を実用化し、原料からの一貫生産と安定供給体制の構築を目指す」(同社)方針だ。

 国内石油元売り2位の出光だが、現在は世界的に脱炭素化の波が加速しており、主力の石油関連事業に次ぐ事業の育成は喫緊の課題。すでに小型EVの開発・販売や、燃焼時にCO2(二酸化炭素)を排出しないアンモニアのサプライチェーン(供給網)構築に向けた協業を検討中で、石油に頼らないビジネスモデルの構築を急いでいる。

 時代が変われば、企業に求められる役割も変わる。出光が石油依存からの脱却を急ぐ背景には、こうした事情があるようだ。

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