【農林水産省】農林水産物の輸出 初の年間1兆円突破へ
財界オンライン / 2021年12月29日 15時0分
農林水産物・食品の年間輸出額が年間1兆円に初めて到達することが確実となった。農林水産省が発表した21年1~10月の輸出額は前年同期比28%増の9734億円に拡大。日本酒やウイスキー、牛肉など日本が強みを持つ品目が輸出額を押し上げた。
「輸出は引き続き好調に推移しており、年間輸出額1兆円の突破が確実な見通しとなってきた」。金子原二郎農水相はこう強調してみせた。
同省によると、農産物は6499億円、林産物は467億円、水産物は2401億円。これに上半期(21年1~6月)の少額貨物367億円を加えると、1~10月の実績が9734億円に上る。少額貨物にはインターネット通販で購入された20万円以下の食品が含まれる。
輸出が好調な理由は外食の持ち直しと家庭内消費の伸長。新型コロナウイルス感染症の影響緩和を受け、中国や米国でホタテの輸出が拡大。家庭向けにスライスした牛肉が米国で人気を博し、巣ごもり需要を捉えた格好。これにより、ホタテは516億円、牛肉は416億円とそれぞれ輸出額は大幅に伸びた。
酒類も好調だ。日本酒は和食ブームを追い風に318億円に上り、中国で人気が高いウイスキーは405億円と急拡大した。
政府は輸出額を25年に2兆円、30年に5兆円に引き上げる目標を掲げている。当面の目標としていた年間1兆円は11月実績で到達することは間違いないが、問題はその先の目標を実現する道筋を描くことだ。
政府は消費者ニーズを捉えながら大量の農産物を生産する「輸出産地」を全国に展開し、生産力向上に資する取り組みへの支援を強化。同時に、日本貿易振興機構(JETRO)などとの連携を通じ、官民挙げて販路開拓を進めている。
【農林水産省】日本産の食品輸出増に弾み RCEPが2021年1月発効へ
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