『若者に贈るメッセージ』 メットライフ生命保険副会長 平野英治

高校時代の校長先生がよく「やるべきことを、やるべき時にしっかりやる」と言っていました。これは当たり前と言えば当たり前のことで、絶対的な真理ですよね。

　でも、当時はわたしも子供だったから、なんでこんなに当たり前のことを何度も、何度も繰り返すんだろうと思っていたんですが、だんだん歳をとってくると、この言葉が自分の中で身に染みて分かってくるようになった。だから、自分が人の上に立つようになると、人前で話しをする機会が出てきますよね。その時に、このことを話したりするようになりました。

　わたしが若い方に言いたいのは、世のため、人のためになるようにということです。最近はあまり聞かれなくなった言葉かもしれませんが、昔からあるとても大事な考え方だと思います。

　昨今はＥＳＧ（環境・社会・企業統治）とかＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）という言葉が流行っていますが、事業をするのも世のため、人のためというのが全てのベースだと思います。世の中が何となく自分中心になっているような気がするので、余計にこの言葉が大事だと思います。

【若者に贈る言葉】住友商事会長　中村 邦晴