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【脱炭素の時代】カーボン(炭素)メーカーはどう生きる? 長坂一・東海カーボン社長

財界オンライン / 2022年1月19日 18時0分

長坂一・東海カーボン社長

鉄スクラップのリサイクルに不可欠な黒鉛電極事業を展開

 2021年はコロナと脱炭素の年でした。コロナは今後、ゆっくりと収束に向かうのだろうとは思いますが、脱炭素の方は、まさにこれからが本番です。

 弊社が百年以上に亘って生業としてきた炭素は、製鉄や自動車のタイヤやハイテク製品に不可欠な素材であり、悪者扱いされるのは心外ですが、弊社ビジネスが、化石燃料を主原料とし、地球環境にそれなりの負荷を掛けてきたことも事実です。

 鉄スクラップのリサイクルに不可欠な黒鉛電極を始め、脱炭素の世界でも需要拡大が見込まれる事業を多数抱えていることは心強い限りですが、弊社がこのままの形で持続的に成長できるとも思えません。変化を恐れず、知恵を絞って、脱炭素の世界における存在意義を確立して行く必要があります。

 22年2月には、そのような問題意識も踏まえた新しい長期ビジョンと中期経営計画を開示予定です。脱炭素の世界で生き残るための土台をしっかり固めた後、後顧の憂いなく、次世代にバトンタッチするつもりです。

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