【大手生保初】なぜ、第一生命は銀行サービスに参入するのか?
財界オンライン / 2022年1月22日 15時0分
大手生保初の取り組み
大手生命保険会社が「銀行」に参入、どういったサービスを打ち出してくるのか─。
【あわせて読みたい】三菱UFJFG・亀澤宏規のデジタル提携戦略、新たな時代の金融インフラの姿とは?
2021年12月23日、第一生命保険(稲垣精二社長)は「銀行サービス」への参入を発表した。金融庁から「銀行代理業」の許可を得た上で22年半ば頃の開業を目指す。
提携するのは住信SBIネット銀行と楽天銀行。それぞれが提供するBaaS( Banking as a Service=サービスとしての銀行)を活用していく。
第一生命グループは23年度までの中期経営計画の中で事業領域を「保障」、「資産形成・承継」、「健康・医療」、「つながり・絆」という4つの体験価値に拡げることを表明しているが、今回の銀行サービス参入は「資産形成・承継」の強化に当たる。
社長の稲垣氏は、本誌の取材に対しても「保険以外の領域も含めた資産形成商品を提供するといった挑戦も検討している」と語ってきていた。
生命保険各社では、満期を迎えた保険金を契約者がすぐに使わない場合、据置金という形で預かっていた。据置金には金利も付くため資産形成の1つとして活用されていたが、近年は金利低下で取り扱いも減少。
そうした保険金は契約者の銀行口座に移されて、多くは預金となっていた。「その時点でお客様との関係が切れてしまうこともあり、課題と認識していた」(第一生命関係者)。
そこで、自ら銀行サービスを提供することで、契約者の基金の受け皿となり、預金の他、投資信託など資産形成に役立つ商品を提供していくことにした。
日本航空やヤマダホールディングスなど、金融以外の事業会社が銀行代理業に参入するケースはあったが、大手生保では初の取り組み。金融事業参入への垣根が下がる中、いかに特徴あるサービスを打ち出せるかで勝敗が分かれることになる。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「富裕層向けビジネスで優位性がある」高島屋の"金融サービス"がメガバンクや証券会社の脅威になりうるワケ
プレジデントオンライン / 2024年11月22日 8時15分
-
ネット銀行最速で住宅ローン融資実行額が累計5兆円を突破!
PR TIMES / 2024年11月11日 23時40分
-
楽天銀行×楽天証券口座連携サービス「マネーブリッジ」預金残高、6兆円突破!
PR TIMES / 2024年11月6日 18時40分
-
焦点:国内生保、下期の円債投資姿勢に濃淡 脱「円金利一辺倒」も
ロイター / 2024年10月30日 15時15分
-
「資産運用は危険だから手を出さない」という両親。今の時代、貯金の金利は低いと思うのですが、積極的に貯金するメリットはあるのでしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月28日 5時50分
ランキング
-
1春日部のイトーヨーカドーが閉店=「しんちゃん」のスーパーのモデル
時事通信 / 2024年11月24日 19時58分
-
2トヨタ『ランドクルーザー』リコール…ドライブシャフト不良、走行不可能になる恐れ
レスポンス / 2024年11月24日 18時30分
-
3年収壁見直し、企業の9割賛成 撤廃や社保改革要請も
共同通信 / 2024年11月24日 16時22分
-
4異例の「ケーブル盗難でリフト運休」 スキーシーズン前に 捜査は継続中
乗りものニュース / 2024年11月24日 14時12分
-
5UUUMを上場廃止させるオーナー会社の腹づもり 買収後も業績は低迷、2度目のTOBに至った深層
東洋経済オンライン / 2024年11月24日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください