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【日本語は大阪弁で】ランスタッド日本法人会長は「第2の故郷」日本と世界をどう結びつけるのか?

財界オンライン / 2022年2月14日 7時0分

ポール・デュプイ・ランスタッド日本法人会長兼CEO

「ウィズコロナの世界では社員の安全確保と、実力を発揮し、輝いて働くことができる環境づくりが最も重要になる」

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 ランスタッドはオランダに本社を置く世界最大の人材サービス企業。世界38カ国で事業を展開している。「当社にとって日本は、米国とともに優先的に投資をすべき重要市場」

 その強みは、企業規模が大きくなっても61年前の創業時からのコアバリューである「To know, to serve, and to trust」を大事にし続けていることだという。「我々の仕事はピープルビジネス。転職を考えている方、派遣社員として働きたい方を企業に紹介して終わりではなく、そこからが始まり。その方の成長に伴走していく」

 今、企業の採用ニーズは高まっていることを実感しているという。だが、日本の課題である高齢化、少子化の影響もあり、求職者が不足しているという現実もある。「どの企業を回っても求めるレベルのスキルを持った人が足りないという声を聞く。日本は今後、海外人材をさらに受け入れるかどうかの岐路を迎えるのではないか」

 特にエンジニア不足は深刻。そこで日本とインドの政府間の協議で、20万人のインド人エンジニアが日本で働けるようにする取り組みが進む。ランスタッドはこの事業をサポート。「彼らが日本で働く上での生活環境から支援する。これは日本の大手にはない、グローバル企業である我々の強み」

 デュプイ氏はインド事業を再建した実績を評価されて日本市場の深耕を任せられた。同氏にとって日本は「第2の故郷」。1990年に空手を学ぶために大阪にやってきた。手持ちを2万5000円しか持ってこなかったため、公園のベンチで寝泊まりしたこともあった。今でも日本語は大阪弁で話す。

 トップとして「予算を達成するのは約束であり、約束を守るのがリーダー。必ず達成するが、それ以上に日本のメンバーを成長させるのがCEOとしての使命。人が成長すれば自然とNo.1になる。パーパス(存在意義)を大事にしたい」と意気込む。

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