公的資金返済は実現できるか? 新生銀行社長にSBIの川島克哉氏
財界オンライン / 2022年2月28日 21時30分
「伝統的な銀行モデルから脱却し、銀行の高い信用力を有した総合金融グループとしての評価を市場から獲得することで、新生銀行グループの企業価値を高めていきたい」─こう話すのは新生銀行社長の川島克哉氏。
【あわせて読みたい】SBI・北尾吉孝が新生銀行獲得で背負った『プラス・マイナスの両面』
2月8日、SBIホールディングスの傘下に入った新生銀行は臨時株主総会を開催した。社長の工藤英之氏以下7人の取締役のうち6人が退任。社長にはSBIHD副社長だった川島氏、会長に元金融庁長官の五味廣文氏が就くなど、経営体制が刷新された。
川島氏は1963年3月島根県生まれ。85年山口大学経済学部卒業後、野村証券入社。95年には、当時の上司で現在SBIホールディングス社長の北尾吉孝氏とともに孫正義氏率いるソフトバンクに移った。
その後はSBIで証券のみならず銀行、ベンチャーキャピタル、地方銀行連携など、幅広い分野で経営に携わってきた。北尾氏の野村証券時代からの部下であり、現在の最側近と言っていい存在。新生銀行で成果を上げることは、SBIの次代の経営を考える上でも重要。
新生銀行前社長の工藤氏はSBIグループ入りで「業績向上のみならず、公的資金返済も新たなステージに入る」と話したが、新生銀行に残る約3500億円の返済は引き続き重くのしかかる。
国から注入された優先株は普通株に転換されており、国が公的資金を回収するには7490円という株価を実現する必要があるが、足元では2300円前後で推移している。新生銀を非上場化し、政府と相対で返済する案も取りざたされるが、川島氏は「収益力を高め、企業価値を上げることが大事」と述べるにとどめた。
SBIHD社長の北尾氏は公的資金返済に向け「3年」という目処を示した。この実現は「金融を核に、金融を超える戦略を打っていく」と宣言する北尾氏の構想を具現化するためにも必達目標と言っていい。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
投資一任サービス「SBIラップ×SBI新生銀行」預り資産残高500億円突破のお知らせ
PR TIMES / 2024年7月18日 18時15分
-
投資一任サービス「SBIラップ×SBI新生銀行」預り資産残高500億円突破のお知らせ
PR TIMES / 2024年7月18日 15時30分
-
再送-インタビュー:対面で富裕層ビジネス、新興企業オーナーなど重視=SBI証副社長
ロイター / 2024年7月16日 19時38分
-
社外取締役及び社外監査役の就任に関するお知らせ
PR TIMES / 2024年7月4日 23時40分
-
SBIホールディングスがミュージックサーカスに資本参加
PR TIMES / 2024年6月24日 15時15分
ランキング
-
1セルフレジで客が減る? 欧米で「セルフレジ撤去」の動き、日本はどう捉えるべきか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月18日 8時10分
-
2電話番号案内「104」終了へ…NTT東・西、スマホ普及で需要落ち込む
読売新聞 / 2024年7月18日 22時18分
-
3電話番号案内104終了へ NTT東西、利用者激減で
共同通信 / 2024年7月18日 21時35分
-
4TBS退職→Netflixと5年契約「50代P」選んだ道 「不適切にもほどがある」「俺の家の話」手掛けた
東洋経済オンライン / 2024年7月18日 12時30分
-
5申請を忘れると年金200万円の損…荻原博子「もらえるものはとことんもらう」ための賢者の知恵
プレジデントオンライン / 2024年7月17日 8時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)