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【グローバルIT人材育成】トレノケートHD社長が東南アジアで目にしたものとは?

財界オンライン / 2022年3月29日 7時0分

杉島泰斗・トレノケートホールディングス社長

今、日本ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の必要性が叫ばれていますが、多くの企業でそれを担う人材をどう育てればいいのかという悩みを抱えておられます。

【画像を見る】東南アジアの人々の顔を見て自分の進む道が見えた

 その中で当社は、クラウド、AI(人工知能)、ITインフラをはじめとしたIT技術全般と、技術変化に対応するためのビジネススキルの両方を備えたグローバルIT人材の育成を手掛ける企業です。ありがたいことに今、多くの引き合いをいただいている状況です。

 これまではIT系のベンダーや、事業会社のIT子会社が主なお客様でしたが、それ以外の事業会社からのご相談も増えています。

 皆様の悩みは様々ですが「DXを、どこから始めていいのかわからない」、「どういった人材をリスキリングすればいいのかわからない」といった声も多くいただきます。DXは企業様の課題によって取り組み方が変わりますから、我々はどの段階のお悩みにもお応えできる体制を整えています。

 我々の強みはアマゾンウェブサービス、シスコ、グーグル、マイクロソフトといった世界的IT企業より数多く表彰されるなど信頼を得ている点と、それを背景にして最新技術、情報をお客様に提供できることです。今後はこの強みをさらに磨くと同時に、日本における知名度向上に努めていきたいと考えています。

 私の転機はいくつかありますが、最初はITの世界との出会いです。大学は東京工業大学で化学を専攻、液晶の研究に携わっていました。研究自体は楽しかったのですが、これを仕事にしている自分の姿は想像できませんでした。

 そんな時に出会ったのがネット、ITの世界です。ですから、大学卒業後にはITコンサルタントとしてSCSデロイトテクノロジー(現・アビームコンサルティング)に入社しました。

 その後、いくつかの企業での勤務でIT関連の経験を積んだ後、前職のデジタルマーケティング企業で経営に携わっていたのですが、当時は拠点のある東南アジアをよく訪れていました。

 約10年、新しい建物が建ち、道路ができ、人々がスマートフォンを持ち出すといった変化を目の当たりにしてきました。何より人々が自分達の生活がよくなる、国が成長することに誇りを持ち、目が輝いていたのです。

 その姿を見て日本に帰国すると、道行く人達の顔が暗い。これを何とか生き生きした姿に変える仕事ができないか? と考えた時に、それはIT人材育成ではないかと思い、トレノケートに参画したのです。この仕事を通じて、日本を元気にすることに貢献したいと思います。

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