【『DUO(デュオ)』『CANADEL(カナデル)』が一大ブランドに】プレミアアンチエイジングが3年で売上げ6.5倍に成長した理由
財界オンライン / 2022年4月5日 15時0分
コスメ業界で基盤を固めたクレンジングバーム『DUO(デュオ)』をKinki KidsのテレビCMで全国規模の人気商品に。また、オールインワンの時短化粧品『CANADEL(カナデル)』では米倉涼子さん、広瀬アリスさん、吉瀬美智子さんなど、国民的スターをCMに起用し、発売3年で年商40億円の人気ブランドに育成。社員1人あたりの売上高は2億円強。アセットライト経営とマーケティング、商品企画力で、3年で売上げ6.5倍のプレミアアンチエイジングの強さの秘訣とはーー。
文=北川 文子 Text by Kitagawa Ayako
ジュエリー事業の経験を
化粧品事業に活かす
「売上の7割が通販。約300万人の会員がいるので、お客様のニーズを吸い上げて要望に応えることができます」
こう語るのは、プレミアアンチエイジング社長の松浦清氏。
クレンジングバーム『DUO(デュオ)』がコスメ業界で人気を博し、ネット通販業界では知られる存在だった。だが「ここ(売上高50億円)から先はまた違うビジネス」とテレビCMを開始すると全国区の人気ブランドに。2018年度の売上高50億円、営業利益1.3億円を、21年度には売上高328億円、営業利益47億円へと急成長させている。
実家が宝石商だったため、「家業と関連性のあるビジネスをやろうと、イタリアのジュエリーブランドの輸入元、ジュエリーをネット販売するアメリカのブランドの日本法人を設立」して起業。
だが、ジュエリーは縮小市場で購入機会も限られる。そこで会社を売却、これまでの経験を活かし、2009年に再度起業。
「会社売却後、テレビ通販のQVCに勤めていたのですが、リーマンショックの真っただ中で百貨店が潰れそうな状況でも商品が飛ぶように売れていて、チャネルのシフトを実感しました。これからは通販、かつリピート商材の化粧品、さらにアンチエイジングの業界は伸び続けると考え、今の事業を始めました」
通販売上の約90%が定期販売、顧客の声に応える商品企画開発力、成果報酬型のデジタルマーケティングなど、効果的な施策で事業を拡大。『DUO』に続く『CANADEL(カナデル)』も発売3年で40億円ブランドに成長。今年4月には『DUO』でメンズ市場にも参入する。
1人あたりの売上高は2億円強と業界トップレベル。
「アセットライトの経営を目指しているので、自社でラボは持たず、商品もOEM(委託)で生産。コールセンター、物流も自社では持ちません。餅屋は餅屋で得意分野に特化して、マーケティングと商品企画力を尖らせていく」
現在、「サプリメントやオンライン医療、ウェルネスなどアンチエイジング領域への進出」を準備中。化粧品事業も順調に成長し、上場で得た資金でより規模の大きいアンチエイジング領域で成長を目指す。
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プレミアアンチエイジング社長
松浦 清 Matsuura Kiyoshi
1968年10月広島県生まれ。92年慶應義塾大学経済学部卒業後、アフラック生命保険入社。2001年コロンビア大学経営大学院MBA取得、02年伊ラグジュアリーブランド、04年米オンラインジュエリーブランド日本法人を設立して起業。会社売却後、QVCジャパンを経て、09年プレミアアンチエイジング設立。20年10月マザーズ上場
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