日本ユニシスはなぜ『BIPROGY』に社名を変更したのか? 平岡社長に直撃!
財界オンライン / 2022年4月6日 18時0分
「以前から、海外では、米国ユニシスとの権利関係があって、赤字の『UNISYS』というロゴが使えず、もどかしさを感じていた。”ITの老舗”という従来のイメージを脱却し、日本のみならず、世界で、ボーダレスに社会課題の解決を目指す企業へ生まれ変わるために社名変更を決断した」
この4月から「日本ユニシス」を「BIPROGY(ビプロジー)」に変更し、新たな船出となった同社。新社名は、光が屈折・反射した時に見える7色(Blue、Indigo、Purple、Red、Orange、 Green、Yellow)の頭文字をとった造語。”未来を照らす光”のような存在になりたいという思いが込められている。
現在はコロナ禍で個人や企業の働き方が大きく変化、DX(デジタルトランスフォーメーション)に向けた企業の取り組みが加速している。そうした中、同社が強化するのは、脱炭素などの社会課題解決型ビジネス。
例えば、顧客と連携し、再生可能エネルギーを活用した新たなエネルギーマネジメントシステムの構築に着手。宮崎県国富町でEV(電気自動車)と太陽光発電システム、蓄電池などを連携し、最適な電力制御システムを構築している。
「地球環境を持続可能なものにしなければならず、企業の責任は大きい。紙の書類をITに置き換えるだけではDXとは言わない。変革の意欲を感じる企業は多いが、皆さん、どうやっていいか分からない。そういう時に当社が持つデジタルの力とお客様がもともと持っている財産をつないで、社会的価値と経済的な価値を両立させていく」
2016年の社長就任から6年。「まだまだ成長できる」として、近年は多様なステークホルダーとの共創から得た経験・実績を発展させた『デジタルコモンズ』を提唱している。
「デジタルコモンズはビジネスエコシステムの進化系。一企業では解決できない課題であっても、多くの企業と連携することによって、より良い社会に向かっていける。社名変更を機に、社会課題を解決していくデジタルコモンズの実現を目指す」
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