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パソナグループ代表が語る「淡路島に禅を体験できる施設を」

財界オンライン / 2022年4月7日 18時0分

『禅坊 靖寧』の完成予想図

4月から淡路島で禅を体験できる施設を開設

 ―― 淡路島で新たな施設をつくると聞いています。

 南部 わたしが若い頃に学んだことを少しでもお伝えできたり、これまでの御恩を皆さんにお返しできたらと考えて、今度の4月末に淡路島で、禅を体験できる施設を開設することにしました。

 ―― それはどういう施設ですか。

 南部 禅やヨガなどを体験できたり、お粥や豆腐、淡路島産の野菜などを使って、身体に優しい健康的な料理も提供します。

 『禅坊 靖寧(ぜんぼう せいねい)』という施設で、建物は建築業界で最も権威のある賞のひとつ『プリツカー賞』を受賞した建築家の坂茂さんが設計してくれました。淡路島北部の四方を山に囲まれた静かな環境で、日本の標準子午線である東経135度線上に位置しています。

 大自然の中に、木材を組み合わせてつくった全長約100メートルのウッドデッキがあって、これは絶景です。宿泊機能もありますが、通常のホテルではなく、360度に広がる絶景を見ながら座禅を組んだり、ヨガをしたりできる施設にしたいと考えています。

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 ―― 今はウクライナや中国などの地政学リスクが高まり、コロナ禍も長期化して、心理的な不安を感じている人が多いですよね。その意味で、禅のような世界を好む人が多いんでしょうね。

 南部 そうだと思います。実は国内外の国籍を問わず結構、座禅に興味を持っている人は多いんですよね。でも、経済人でこんなことをやる人はいないじゃないですか。だったら、わたしがやろうと。

今はコロナ禍でインバウンド(訪日観光客)需要も蒸発していますが、禅は外国人の関心も高いことから、アフターコロナの話題になると思います。

 先ほども言いましたように、数字を見るのも大事だけれども、これからは心の黒字を目指すべきです。わたしは多くの方に、淡路島のような場所で、大自然に身を置き、都会では味わえない体験をしてほしい。

 こうした取り組みを通じて、人々が心身ともに健康で、心豊かな生活を送ることができる社会の実現を目指しています。

続きは本誌で

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