社名を変更した理由は何ですか? AIAIグループCEO ・貞松成
財界オンライン / 2022年4月8日 18時0分
教育を受けられない子供がいるという現実に…
―― 1月から社名を変更したAIAIグループですが、まずは社名変更の理由を聞かせてもらえますか。
貞松 以前から「社名が分かりにくい」という声はあったんです。わたしが会社を立ち上げようと思った20年くらい前というのは、日本の少子高齢化や人口減少が問題になり始めた頃だったんですね。
労働者の数が足りなくなるということが予想されていましたから、「これからは外国人に沢山来てもらわないと、日本が成り立たないだろう。だから、日本と海外をつなぐ架け橋になろう」という考えで、global bridgeという社名にしたんです。
当時と今とでは出入国管理法も変わりまして、今は海外から特定技能者も来てもらえるようになったんですが、当時は外国人関連の事業にはなかなか高いハードルがありました。そこで労働人口が足りなくなるのであれば、働きたくても働くことのできない女性が沢山いましたから、保育園の整備が必要だろうということで、保育事業が始まったんです。
当社が展開する保育園は『あい・あい保育園』です。だったら、社名と屋号が一致した方が分かりやすいだろうなと考え、社名変更を決めました。
―― 保育園と会社の名前を一致させることでスッキリしたわけですね。
貞松 ええ。やはり、この方が皆さんにとって分かりやすいですよね。しかも、現在、当社は国内のドメスティックな事業にとどまっていて、全然グローバルではないので(笑)。
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―― まさに社会のあり方というか、社会情勢にあった事業を展開しているということになりますか。
貞松 そうですね。わたしが思うのは、やはり、親が働いていないと子供が保育園に行けない、教育を受けられないというのは一番の問題だと思います。
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どんな親の元に生まれようが、子供は教育を受けなければなりません。しかし、親が働いていないと集団生活を経験することができないというのは不平等じゃないかと思っているんですね。
昔は仕方なかったと思うんです。戦後や高度成長期の頃は、親が働いているから、子供を誰かみてくれないかなという発想にならなかったと思うんです。もう、その辺で遊ばせておくという感じだったと思うんですよ。
―― 昔は近所のおじいちゃん、おばあちゃんが子供の面倒をみてくれましたからね。
貞松 ところが、今は社会のコミュニティがどんどんなくなってきて、おじいちゃん、おばあちゃんも遠くに住んでいると。子供の面倒をみてよと頼める人がいなくなってしまったんですね。だから、保育園の役割は大きいのですが、その役割も親が働いていないと果たせないというのでは問題だと思います。
続きは本誌で
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