キオクシアが1兆円の大投資! 岩手・北上に新たな製造棟を建設
財界オンライン / 2022年4月29日 18時0分
今後のIPO計画の行方も気になるところ
「最先端の設備を導入し、最先端の製品をつくる。(主力の三重県)四日市(工場)にも拠点があるが、1拠点に集中というのもリスクがあり、(岩手県)北上を四日市に匹敵するような拠点にしたい」と語るのは、キオクシアホールディングス(HD)社長の早坂伸夫氏。
旧東芝メモリHDのキオクシアHDが、岩手に新たな半導体の製造棟を建設する。4月6日に北上工場の第2製造棟(K2棟)の起工式を行い、2023年の竣工を予定。総投資額は1兆円規模になる見通しだ。
キオクシアがK2棟の建設に踏み切るのは、NAND型の半導体・3次元フラッシュメモリーの生産能力の増強が目的。フラッシュメモリーはAI(人工知能)や5G(高速通信規格)、自動運転技術などの普及で中長期的な拡大が見込まれており、新製造棟の建設を決めた。
長期化する米中ハイテク覇権争いや世界的に深刻な半導体不足に加え、ロシアによるウクライナ侵攻もあって、半導体のサプライチェーン(供給網)構築は大きな課題。日本政府も半導体の確保を経済安全保障上の重要政策に掲げており、半導体の受託製造世界最大手の台湾TSMCを誘致し、熊本県に新たな半導体新工場を建設する。
NAND型フラッシュは、首位の韓国サムスン電子をキオクシアやウエスタンデジタルが追い上げる構図。キオクシアは更なる設備投資に向け、財務基盤の強化を図るために新規株式公開(IPO)を目指しているが、延期したまま。半導体は継続的な巨額投資が必要な世界だけに、サムスンに追いつき、追い越すためには、今後のIPO計画の行方も気になるところだ。
社員のことはどう考える? 株主に振り回され続ける『東芝』
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