【変わる亀戸】野村不動産が旗艦商業施設「KAMEIDO CLOCK」を開業
財界オンライン / 2022年5月13日 7時0分
マンションも販売好調
「我々のフラッグシップ商業施設。施設で閉じるのではなく、地域に開かれた『地域共生型の街づくり』を進めてきた」と話すのは野村不動産社長の松尾大作氏。
【写真で見る】「KAMEIDO CLOCK」開業発表会の様子
2022年4月28日、野村不動産は東京・亀戸に商業施設「KAMEIDO CLOCK」を開業した。この場所はかつて第二精工舎(現セイコーインスツル)の東京工場、そして地域に愛され、16年に閉館した商業施設「サンストリート亀戸」の跡地。この場所に商業施設と、934戸の大規模マンションという新たな街が生まれた。
野村不動産が意識したのは、冒頭の松尾氏の言葉にあるような「地域に開かれた街づくり」。商業施設を含む再開発では多くの場合、その施設内で完結してしまうことがあるが、今回の開発では地域の町会や商店会と話し合い、交流の場「カメラボ」を設け、そこに住む人だけでなく、広く地域の人が集える場所とした。他にも、サンストリート亀戸の記憶を引き継ぐ広場やステージ、地元の食を生かす横丁を設けるなど工夫を凝らした。
このコンセプトに至るまでには積み重ねがあった。野村不動産がこれまで手掛けてきた千葉県船橋、神奈川県日吉でも、地域と共生する街づくりを進めてきたことが生きた形。
また、マンション「プラウドタワー亀戸クロス」は934戸中、すでに約600戸を引き渡し、約770戸が契約済みとなるなど販売好調。
今、亀戸を含む総武線沿線、東京・城東地区はマンション開発で注目されるエリア。小岩や新小岩、平井でもマンション開発が進むなど、都内の「最後のフロンティア」とも目される。
同社は今後も、ここで培った街づくりのノウハウを西五反田や武蔵浦和、中野サンプラザなどで生かしていく考えだ。
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