東芝ビル跡に高層ツインタワー、野村不動産が本社を移転
財界オンライン / 2022年6月16日 7時0分
「東京湾岸部で最大規模の開発。日本を代表し、世界に発信できる街として成長し続けると確信している」と力を込めるのは、野村不動産ホールディングス社長の沓掛英二氏。
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5月23日、野村不動産と東日本旅客鉄道(JR東日本)は共同で推進している「芝浦プロジェクト」の計画詳細を発表した。
このプロジェクトは浜松町ビルディング(東芝ビルディング)の建て替えと、JR東日本が保有する「東海道貨物支線 大汐線用地」を活用し、オフィス・ホテル・商業施設・住宅を含む高層ツインタワーを開発する。
区域面積は約4.7ヘクタール、延床面積は約5500平方メートル、高さは約235メートル。「S棟」は25年2月竣工予定、「N棟」は30年度竣工予定となっている。設計者は世界的建築家である槇文彦氏。
ホテルは、日本初進出のフランスのラグジュアリーホテル「フェアモント」が入る。また、敷地のうち3000平方メートルを緑地とし、その環境の中で出社しながら「ワーケーション」(ホテルやリゾート地で働く過ごし方)を実現する「トウキョウ ワーケーション」を提案。
こうした新たな働き方を具現化する意味もあり、野村不動産は25年に、本社を芝浦プロジェクトのS棟に移転することを決めた。野村不動産社長の松尾大作氏は「大きな判断だったと思う。役員全員で対話する中でも『さらに飛躍するためにも、今のままではいけない』という話になった。芝浦の地で自分達の働き方を体現することで、テナントの皆様にも自信を持ってご提案できる」と背景を語る。
この浜松町周辺では、東急不動産・鹿島による「東京ポートシティ竹芝」、JR東による「ウォーターズ竹芝」、そして世界貿易センタービルの建て替え「浜松町駅西口地区開発計画」がある。この地域間連携をいかに進めるかが、この場所に人を集めるためのカギを握る。
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