【ホンダ】がベンチャー育成に注力 電動三輪車市場に参入
財界オンライン / 2022年6月27日 15時0分
ホンダが従業員の持つ独創的なアイデアを形にしている。
「EVの意識が急速に変わった」【スバル】が初のEV新工場建設へ
同社の技術者が立ち上げた新興企業・ストリーモが1人乗りの電動三輪車を年内に発売する。同社の電動三輪車は原動機付き自転車の扱いとなるため、免許が必要。原則として車道を走行する。1回の充電での走行距離は最大30キロで、最高時速は25キロ。価格は26万円だ。
既存の電動キックボードは路面の段差や縁石との衝突といった単独事故の割合が高い。そこでストリーモは独自技術を磨いて段差や傾斜でも体勢を崩しにくくし、安定走行できる構造にしたという。停止時には足をつけずに自立することも可能だ。
実はホンダでは2017年から本田技術研究所の従業員が持つ独創的な技術やアイデア、デザインを形にし、社会課題の解決と新しい価値の創造につなげるプログラムを始めていた。
ホンダは浜松の小さな町工場で自転車用補助エンジンの製造からスタートし、自動車メーカーとしては日本最後発でありながらも、米国で施行された排ガス規制「マスキー法」をクリアしたエンジンを開発。さらに、二足歩行ロボット「アシモ」や小型ビジネスジェットなど独創的な商品を生み出してきた。
一方、会社が大きくなるにつれ、「ホンダの中でもがいていても事業化は難しい」といった声も出てきた。そこで同社は21年4月から全ての従業員を対象に、自らのアイデアを実現するためのプログラム「イグニッション」を展開。第1号として視覚障がい者の単独歩行を支援するナビゲーションシステムを展開する「Ashirase(あしらせ)」が設立。ストリーモは第2号となる。
起業する際、ベンチャーの独立性を維持するため、ホンダからの出資比率は20%未満とし、独立した従業員は休職扱いでホンダからの給与はない。この制度を始めるに当たり、社内では「もし失敗してヤミ金からお金を借りたらどうするかといった議論もあった」(幹部)という。
従業員が離れるリスクはあっても、創業者・本田宗一郎氏の時代から培われてきたチャレンジ精神を高める狙いがある。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
自立する電動3輪特定小型原付「ストリーモS01JT」 580台の数量限定販売 申込期間は5月31日まで
バイクのニュース / 2024年5月10日 8時10分
-
横断歩道の途中まで歩いてバイク発進!これって法律上問題ないのか!?
バイクのニュース / 2024年5月6日 9時10分
-
株式会社ストリーモ、高速道路上での“未来の歩行者空間”を体感する「GINZA SKY WALK 2024」大成建設(株)が出展する「モビリティエリア」の企画・運営に協力
PR TIMES / 2024年4月27日 6時15分
-
ホンダ「EM1e:」「モトコンパクト」 ホンダとして5年連続で「レッド・ドット賞」を受賞
バイクのニュース / 2024年4月17日 8時10分
-
ホンダが新型EV「イエ・シリーズ」を中国で発表…2027年までに6車種を投入へ
レスポンス / 2024年4月16日 19時30分
ランキング
-
1年賀状は過去最大17%減、2023年度の引受数…「ゆうパック」はヤマト運輸と協業で増加
読売新聞 / 2024年5月11日 20時22分
-
23期連続減益に沈むヤマト「強気計画」に漂う暗雲 2024年度は荷物量回復で巻き返しを図るが
東洋経済オンライン / 2024年5月11日 7時30分
-
3「日本国債」の紙くず化がとまらない…雪だるま式「借金地獄」から日本が抜け出せない根本原因【経済のプロが解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月11日 11時15分
-
4ヨーカドーの跡地が「世界最大級の無印良品」に…過疎地の商業モールを復活させた「社会的品揃え」の魅力
プレジデントオンライン / 2024年5月11日 9時15分
-
5「超円安」に悲鳴!外食業界で続く値上げの波 「1ドル=160円」なら全面値上げも続出か
東洋経済オンライン / 2024年5月12日 7時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください