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【日本上陸50年】ゴディバ ジャパン社長が語る「『身近だけど憧れ』のコンセプトを大事に」

財界オンライン / 2022年7月4日 18時0分

ジェローム・シュシャン・ゴディバ ジャパン社長

「50年前を振り返ると海外の輸入ブランドは、まだ少なかったし、プレミアムチョコレートはほぼ見当たらなかった」。2022年、ゴディバジャパンは日本上陸50周年を迎えた。日本において、高級チョコレートの「開拓者」だったといえる。

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「今後もパイオニアであり続けたい。我々のミッションは『We create Memorable Occasions of Happiness』(私たちは、記憶に
残る幸せな時を届けます)。1日の中でゴディバが特別で幸せな瞬間を提供したい。『身近だけど憧れ』というブランドのポジショニングに基づいた商品開発やチャネル拡大を展開する」

 近年は他社とのコラボにも積極的で、身近な存在の代表格である大手コンビニのローソンとも連携。「お客様は自分へのご褒美でご購入されることが多い。まさに『身近だけど憧れ』の象徴」

 創立50周年を迎えた全農ともコラボし、日本の国産果実を使った商品を共同開発。「日本はグローバルのゴディバの中でナンバーワンの市場で、特別なご縁がある。今後はまだあまり知られていないが素晴らしい日本の食材と我々のチョコレートのマリアージュを広げていく」

 ゴディバジャパンは1、2年先を見て主力商品を開発するチームと、1、2カ月のサイクルで新商品を開発するチームを分け、それぞれの特性やニーズにあった商品開発を行うようにした。

 新業態「ゴディバデザート」も開始。第1弾は「ららぽーと福岡」で、日本初登場の「オリジナルクレープ」を発売し、最長2時間待ちの人気に。「想像以上に好評で驚いている。今後さらにグローバルブランドとローカルの食材や食文化の組み合わせによる商品を出していく」

 ゴディバを購入する世代の中には子供の頃、親が海外出張した際のお土産がゴディバのチョコレートだったという思い出を持つ人がいる。ゴディバは美味しいだけでなく、「特別な記憶」と結びついていることが強み。

 M&Aで様々なブランドをグループに取り込むことも視野に入れる。次の50年も「日本の生活の中にハピネスをプロデュースしていきたい」と意気込む。


ジェローム・シュシャン
1961年フランス生まれ。HECParis(GrandesEcoles)卒業。2010年ゴディバジャパン社長就任。21年11月19日、フクイブランド・グランシュバリエに就任。22年3月、CCI FRANCE JAPON(在日フランス商工会議所)会頭に就任。日本文化に造詣が深く、特に弓道は25年以上の経験を持ち、五段錬士の腕前を誇る。

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