日本初の炭酸水でビールを割る 【サントリー】がビール市場テコ入れへ
財界オンライン / 2022年7月12日 18時0分
サントリービールが17年連続で市場縮小が続くビール類市場に歯止めをかけるべく、新たな需要創造に向けて取り組む。
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「これまでにないビールの価値づくりに挑戦していく」─。社長の西田英一郎氏は強調する。同社が投入するのが炭酸水で割って飲む瓶ビール「ビアボール」だ。この特長は「自分好みにつくる自由なビール」(担当者)を味わえる点にある。この〝自分好み〟とは、ビールの
原液を炭酸水で割って自分の好みの濃さにして飲める点だ。
自分の気分や体調に合わせて焼酎やウイスキーを炭酸水で割り、アルコール分を高めたり、薄めたりして飲むというスタイルは定着している。この焼酎やウイスキーでは当たり前だった〝自分で割ってつくる〟という点に付加価値を置き、ビールでも再現した形。全業態で販売する日本初のビールとなる。
そもそもサントリーと言えば、「ハイボール」の火付け役でもある。2000年代初頭、ウイスキー=古いというイメージを持っていた若者のイメージを変革させるため、ビール感覚で飲めるようにウイスキーを炭酸水で割り、ジョッキで提供するというスタイルを市場に提案したのが始まり。
「好きな分量で割れる」「レモンを絞ったりして味のバリエーションが楽しめる」─。自宅での飲用シーンを広げて若者を中心に好評を得た。
今回、サントリービールの技術力が光ったのが16%というビアボール原液のアルコール分。主力ビール「ザ・プレミアム・モルツ」の3倍で、通常アルコール分が高くなりすぎると、酵母は弱くなってしまう。そこで酵母を厳選し、栄養補給のタイミングや徹底した温度管理を実践。独自の製法を確立した。
同社は23年に120億円、24年に170億円の販売を目指す。アサヒビールは主力の「スーパードライ」を刷新し、飲食店のジョッキビールを味わえる「生ジョッキ缶」を投入。キリンビールはクラフトビールに付加価値を置く。サントリーならではの独創的な商品が若者に刺さ
るかどうか勝負となる。
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