【総務省】事務次官に山下哲夫氏 16年ぶりの総務庁系次官
財界オンライン / 2022年7月26日 11時30分
6月28日付で総務省の事務次官が交代した。約2年半務めた黒田武一郎氏(82年)が退任し、総務庁出身の山下哲夫氏(85年)が就任。黒田氏の後任には当初、自治省出身の内藤尚志氏(84年)が本命視されていたが、ふたを開けてみれば、16年ぶりの総務庁系の次官誕生となった。
2001年の省庁再編で、総務庁、自治省、郵政省が統合してできたのが総務省。黒田氏までの歴代次官の出身省庁を見ると、自治省が10人、郵政省が5人に対し、総務庁からは2人で、06年7月~07年7月まで務めた松田隆利氏以来出ていなかった。
山下氏は85年に総理府(後の総務庁)に入り、総務省行政管理局長や内閣人事局人事政策統括官、総務審議官を歴任。行政改革や人事管理の分野を手掛けてきており、関係者の間で「総務庁系で次官候補となり得る人材」とされてきた人物。今回の人事を巡っては、総務相経験者や首相官邸の中枢の意向が反映されたともささやかれている。内藤氏は引き続き、次官候補として総務審議官に回った。
一方で、郵政省出身者は次官レースからしばらく外れるとみられている。19年12月、かんぽ生命保険の不適切販売問題をめぐる情報漏洩で当時の鈴木茂樹次官が更迭されたのに加え、21年には東北新社やNTTから国家公務員倫理規程に違反する高額な接待を受けた問題で、有力な次官候補だった谷脇康彦氏ら幹部の処分が相次ぎ、「しばらくはその傷がいえない」(関係者)ためだ。
そんな郵政系の中で、国際担当の総務審議官に昇格したのが吉田博史氏(87年)。接待問題で幹部が大量処分されたのに伴い、21年2月に情報流通行政局長に抜擢された。その吉田氏の妻というのが、総務省時代に受けた高額接待が問題となり、内閣広報官を辞職した山田真貴子氏だ。山田氏もかつて国際担当の総務審議官を務めており、夫婦そろって、次官級ポストを射止めることになった。
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