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【新社長登場】JALUX社長・髙濱悟 「JALグループの非航空領域強化を担う中核会社として成長を!」

財界オンライン / 2022年8月11日 7時0分

「当社は航空系という源流を持ち、会社の立ち位置は商社ということで、非常にユニークなポジションにある。今年は60周年という節目の年であり、様々なチャレンジをしていきたい」

 1962年にJAL(日本航空)グループの専門商社として設立されたJALUX。2004年に東証一部上場、07年からは双日の出資を受け入れ、現在は空港内の店舗運営やネット通販、保険事業など、様々な事業を手掛けている。

 ただ、この2年半はコロナ禍で人の移動が制限され、免税店をはじめとする空港店舗の売上が激減。今年に入ってコロナも収束傾向にあるが、足元では新たな変異株が出現しており、予断を許さない状況が続く。

「国内旅行客はコロナ前に近い水準まで戻ってきた。インバウンド(訪日観光客)は徐々に戻ってくるので、今はその時にきちんと戦えるような準備が必要。コロナ禍で非航空領域の新たな市場を開拓・拡大し、事業基盤の強化も図っている」

 今年3月にはJALの連結子会社となった。今後はJALが非航空領域を強化する方針で、同社はその中核を担う。例えば、地方から新鮮な食材を空輸したり、海外へ日本のスイーツを販売するなどの食品事業や、ネット通販などを強化する考え。

「今後は非航空領域の強化や海外進出、そして、投融資をもっと増やしていこうと考えている。そのために、JALの強みであるブランド力やエンドユーザーの数、そして、双日が持つ海外でのネットワークやノウハウなどの各機能を最大限に活用し、さらなる発展を目指していく」

 宮城県気仙沼市の出身。東日本大震災では実家が津波に流されるなど被害を受けた。ニチメン・双日時代は主に燃料・エネルギー畑を歩み、顧客との信頼関係を構築することの難しさ・楽しさを体感する。

 ここで導き出した信条が「本質を見極めて、すぐに行動すること」。早めに動けば、失敗してもすぐに取り戻せるし、何より早い行動は習慣になる。東北人らしい粘り強さと商社マン時代に鍛えた素早い行動力が強みになっている。


【たかはま・さとる】

1960年4月宮城県生まれ。83年東北大学工学部卒業後、ニチメン(現双日)入社。主にエネルギー・金属部門を経験。2005年ジェクト(現双日ジェクト)社長、11年双日エネルギー専務、13年双日執行役員、21年双日常務執行役員。22年6月JALUX社長に就任。

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