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【システム技術者が顧客と直接協業】シイエヌエス・関根政英社長の「デジタル領域で”なりたい姿”を実現する黒子に」

財界オンライン / 2022年10月11日 11時30分

デジタル領域で「なりたい姿」を実現する黒子の存在に せきね・まさひで
1966年東京都生まれ。88年住信情報サービス(現三井住友トラスト・システム&サービス)入社。93年シイエヌエス入社。2003年取締役、14年副社長などを経て、15年より社長。21年8月東証マザーズ(現東証グロース)上場。


「1985年の創業以来、常に新しい技術に着手してビジネスを展開してきた。ビッグデータやDX、クラウドサービスで技術力を駆使し、顧客のビジネス変革もデザインするコンサルティング能力を高めていく」

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 設立当初はOS関連のシステムを構築。その後、UNIXやインターネットの普及に先んじて新サービスを開発・提供してきた。「営業部がなく技術者自らが顧客と膝を突き合わせて提案する。現場が分かるからこそ説得力のある解決策を打てる」

 今は企業向けシステム基盤の開発から移行、運用・保守までワンストップで対応する事業を主力にNTTデータや野村総合研究所の受注が売上高の約5割を占める。特にNTTデータとの関係は深い。「どこのシステム会社も受けなかった業務を当社が形にした」ことがきっかけだ。

 また、金融や流通・小売り、通信など様々な業種の顧客を抱えていることも特徴だ。金融業界の信用リスクや金融規制対応などで長年のノウハウを有し、コープさっぽろのトレーサビリティに関するシステムも手掛ける。

 近年はデジタル技術推進事業で、ServiceNow社の製品を活用した保守・運用業務変革をNTTデータと協業。「手書きで作業していた申請書等の手続きを既存システムとシームレスに連携し全てクラウドで完結できるため、省人化や生産性向上に寄与できる」。

前年比で3倍超の成長率を誇る。

 そして今後の成長事業の「1丁目1番地」と位置付けるのがビッグデータ分析。これらの事業を推進して売上高で現在の2倍となる100億円を目指す。
 強みはIT人材。「学ぶ環境には力を入れている」。デジタル技術を習得するための資格取得や研修などの費用は会社が負担。今後は産業界全般でIT部門を内製化する動きが強まり、より付加価値の高いサービスが求められるようになるからだ。

「顧客に寄り添うIT人材を育てる」。

 趣味はゴルフをはじめ、書道や釣りも嗜む。「同じ環境でも釣果が変わる。環境変化に応じて器具などを変える機敏さが求められる」と朗らかな表情で語る。

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