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「フォーエバー21」が日本再上陸、アダストリアと連携で「脱大量消費」

財界オンライン / 2022年10月12日 11時30分

左から、ケビン・サルター・ABGアジア・太平洋担当副社長、木村治・アダストリア社長、野田源太郎・アダストリアR&D本部クリエイティブディレクター

「かつての大量生産、大量販売、大量廃棄のイメージから脱却する」─こう強調するのは、アパレル大手・アダストリア社長の木村治氏。

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 2022年9月21日、19年に日本市場から撤退していた、かつての米ファストファッション大手・フォーエバー21が日本に再進出することが発表された。

 アダストリアの子会社が、マスターライセンスを保有する伊藤忠商事とサブライセンス契約を結び、店舗運営・商品販売を担うことになった。

 フォーエバー21は米国発で一時期は500以上の店舗を構えていた。09年に東京・原宿に日本第1号店を出店、スペインのZARAや、米国のH&Mと並んで、ファストファッションの「黒船」と称された。

 ピーク時は日本で22店舗を展開していたが、服の流行が変わり、ファーストリテイリングが展開する「GU」や、しまむら、さらにリユースを意識する若者の変化に押されて失速。米国でも業績が悪化し、「チャプター11」を申請する事態に陥った。

 そのフォーエバー21を、20年にブランド再生を手掛けるファンド・オーセンティック・ブランズ・グループ(ABG)が買収して再建。今回、日本に再上陸する環境が整った。

 アダストリアが築いた全国の販売網、店舗運営力、商品開発力、そしてアパレル業界2位の1400万人の会員を持つECサイトを生かして、フォーエバー21を現代的価値観に合わせたブランドとして展開する。

 23年春に関東・関西の大型ショッピングセンターへ出店予定で1号店は「ららぽーと」を予定している。

 また、今回のようなライセンス事業は、従来のアダストリアになかった新しいビジネス。一度撤退したファストファッションを再挑戦させようというアダストリアのチャレンジ精神が垣間見える。

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