ファーストリテイリングがコロナ禍で2年連続の最高益
財界オンライン / 2022年11月4日 15時0分
「各国・各地域の経済活動の再開のタイミングで、売上を大きく伸ばすことができた。それぞれの地域の事業基盤が強固になってきたことで、今後、加速度的に成長をめざしていけると考えている」と語るのは、ファーストリテイリンググループ上席執行役員CFOの岡﨑健氏。
ファーストリテイリングが22年8月期の連結決算を発表。売上収益2兆3011億円(前年同期比7・9%増)、営業利益2973億円(同19・4%増)となり、いずれも過去最高の業績となった。
業績を牽引したのは、主に海外ユニクロ事業。コロナ禍で行動制限の影響を受けた中国が伸び悩んだが、アジア・オセアニアが大きく伸長。営業利益は3倍を超える大幅な増益となった他、北米や欧州は、この1年間で収益構造が大きく改善し、黒字体質に転換。足元の円安を受け、外貨建金融資産の換算による為替差益などもあった。
会長兼社長の柳井正氏は「この数年間、様々な事情から、世界中のお客様が、服の購入を我慢してきた。その反動もあって、多くの地域で店舗の売上高が上振れており、お客様の購買意欲が着実に高まっていることを実感している」と語る。
国内事業が減収になったものの、今後は各国・各地域で出店を加速し、Eコマース(電子商取引)の強化を図る考え。また、東京に加えて、ニューヨークの本部機能を強化し、現地に根差した商品づくりやマーケティングを強化しようとしている。
「分断という言葉が叫ばれているが、それは不可能。グローバル展開にこれまで以上に力を入れていく。北米および欧州で事業を継続的に拡大できる基盤ができたことで、初めて真のグローバルプレーヤー、本当の意味でのグローバルブランドになれる条件が整った」と語る柳井氏。
コロナ禍やウクライナ危機などある中で、積極的な海外進出を図る柳井氏の姿勢が功を奏した形である。
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