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セブンのそごう・西武売却で池袋・家電量販店戦争が勃発

財界オンライン / 2022年12月7日 11時30分

セブン&アイ・ホールディングスが長年の懸案だった百貨店事業を売却する。

 セブン&アイが保有する、そごう・西武の全株式を、ソフトバンクグループ傘下で米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループへ売却することで合意。売却額は2000億円前後とみられ、セブン&アイは、主力のコンビニエンスストア事業などに経営資源を集中させる考えだ。

 フォートレスは、家電量販店大手のヨドバシホールディングスをビジネスパートナーとして選定。今後は百貨店と家電量販店の融合を目指して、「そごう・西武の企業価値の最大化に努める」という。

 気になるのは、池袋の流通戦争だ。池袋といえば、ビックカメラの牙城。また、駅前には三越池袋店の跡地に出店したヤマダホールディングスの大型店舗もある。新宿が本拠地のヨドバシはこれまで池袋に店舗が無く、池袋駅に直結した西武池袋本店に出店すれば、ビックやヤマダにとって影響は必死だ。

 また、池袋を巡っては、11月にニトリが旧・東急ハンズの跡地に出店。1階から8階までの大型店舗で、新たな顧客の発掘を狙う。

 ある流通業関係者は「ヨドバシが来れば、これで池袋に主要な家電量販店が集まることになる。ニトリを含めて安売りの店ばかりだ」と話す。消費者にとっては嬉しいことだが、今後は池袋で家電量販店の価格競争が再燃することになるのだろうか。

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