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経済同友会の次期代表幹事にサントリーHDの新浪氏を起用へ

財界オンライン / 2022年12月25日 7時0分

経済同友会の櫻田謙悟代表幹事(右)とサントリーホールディングス社長の新浪剛史氏

気になるサントリーHD社長人事
 経済同友会が代表幹事の櫻田謙悟氏(66、SOMPOホールディングス会長兼CEO)の後任に、サントリーホールディングス(HD)社長の新浪剛史氏(63)を充てる人事を固めた。2023年4月の通常総会を経て正式に就任する見通しだ。

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「産業界におけるサントリーの存在感が高まっている」とは同友会関係者の弁だ。新浪氏が代表幹事に就任すれば、サントリーHDにとっても飲料業界出身という点でも初めてのこと。

 同社の財界活動では副会長の鳥井信吾氏が大阪商工会議所会頭を務め、新浪氏は同友会では副代表幹事を2期務めている。また、経済界を代表する立場として14年からは政府の経済財政諮問会議の議員を務める。

 副代表幹事として新浪氏が注目を浴びたのが「45歳定年制」。夏季セミナーで「45歳定年制を敷いて会社に頼らない姿勢が必要だ」と発言したことが「リストラするということか?」といった誤解を招いた。新浪氏の真意は45歳という年齢を境に自らのキャリアを見直し、会社に頼らない姿勢を持つことの重要性を説いたものだった。

 そんな新浪氏を同友会に誘ったのがウシオ電機の牛尾治朗氏。「日本の国家のために役に立ったらどうか」と言われたという。新浪氏は政治家や官僚に太いパイプを持っており、同友会としても新浪氏をトップに据えることで、さらに発信力を高めて経済改革を進めたい考えだ。

 一方で気になるのがサントリーHDの社長交代の行方。新浪氏が佐治信忠氏(同社会長)に請われてローソンからサントリーに転じたのが14年。その後、約8年にわたって約1・6兆円を投じて買収した米ビーム社との統合効果の拡大に努めた。

 新浪氏は以前から次期社長には創業者のひ孫で、国内の酒類事業を束ねるサントリー社長の鳥井信宏氏(サントリーHD副社長)の名を挙げている。

 ただ、会長や副会長には創業家出身者がおり、新浪氏自身がサントリーHD社長を兼務しながら代表幹事を続けるのか。「それとも佐治氏が名誉会長などに就いて新浪氏が会長職に就くのか」(前出の関係者)。同社の経営陣の動きも気になるところだ。

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