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松橋 正明・セブン銀行社長を直撃! 「現金プラットフォームからサービス・プラットフォームへ進化していく」

財界オンライン / 2022年12月27日 15時0分

松橋 正明・セブン銀行社長

課題解決型のサービスを伸ばしていく

 創業20周年の節目を迎えた2021年4月、当社は「パーパス」(存在意義)を策定しました。私たちは何のために存在するのか? 『お客さまの「あったらいいな」を超えて、日常の未来を生みだし続ける。』ことを目指し、常に新しいことに挑戦していこうと。これを実直にやりながら、世の中に新たな価値を提供していきたいと考えております。 

 私は2001年の当社設立の準備段階からかかわってきました。コンビニに置くATM(現金自動預け払い機)とは何だろう? という問いかけからスタートして、おかげさまで現在は国内2万6千台以上のATMで、年間9億超のご利用をいただいております。 

 昨今、銀行業はIT産業と言われます。それくらい変革の激しい業界ですから、いま一度、社会インフラであるATMを通じて、金融と金融以外の両方の面で新たな便利さを生み出していく必要があります。それを具体的なサービスにしていくことが、私に課せられた使命だと考えています。 

 最近は世の中のキャッシュレス化が進んでいますが、電子マネーやQRコード決済などのスマホ決済への現金チャージとしてATMの取引件数が増加しています。逆風を新たなビジネスチャンスに変えて行ければいいと考えています。 

 新たなサービスのカギは課題解決です。例えば、日本にお住いの外国人の方が本国に送金したりする国際送金など、日本での金融アクセスを容易にするサービスを提供しています。また、海外では、米国、インドネシア、フィリピンで約1万4千台のATMを運営していますが、各国での現金ニーズに対応し、今後はもっと海外事業を伸ばしていく考えです。 

 一方、国内ATMの台数は、業界全体としては減少傾向にありますが、銀行の店舗再編や支店業務の合理化に伴い、おかげさまで全国の提携金融機関から共同ATM設置のご要請を頂いております。 

 この他、行政サービスの給付金の受け取りやマイナンバーカードのお手続きなど、これまで対面で行っていた各種手続きがスマホでもできつつあります。 

 誰一人取り残されないデジタル化社会実現のために、当社のATMを「あらゆる手続き・認証の窓口」となるようにさまざまな取組みを進めています。 

 これからの時代、現金プラットフォームから、多様な課題を解決に導くサービス・プラットフォームへ進化させていきたいと考えております。

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