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『日本初』美と健康の専門職大学を開学する理由は何ですか? 答える人 ミス・パリ・グループ代表 下村朱美さん

財界オンライン / 2023年1月10日 15時0分

下村朱美 ミス・パリ・グループ代表

─ ミス・パリ・グループ代表の下村朱美さん、22年はエステティックサロンを立ち上げて40周年の節目の年となりましたね。 

 下村 ええ。改めて振り返ると、最初は無我夢中で走り出し、ちょうど10年目の時に自分なりのやり方でいいのだろうか、もっとリーダーシップや組織を学ぶべきではないのかと考えて、外での勉強会に参加するようになりました。 

 20年が経つと、本当にお客様に支えられているのだということを改めて感じ、初めて事業発展計画書なるものを毎年発表することにしました。 

 30周年の時には、それまで拡大路線を走ってきて、サロン数が155店舗ぐらいまで伸びていました。この時思ったのが、サロンは増えても売り上げが変わらない。これまで何をやってきたのだろう、余りにも覇道を行き過ぎてしまったのではないかと考え、サロン数を減らして質を高めることに注力しました。 

 経営をスリム化したことによって、サロン数は減っても売り上げは変わらない。財務バランスのいい状態を保つことができるようになりましたので、この40年間は楽しかったですね。 

 ─ 会社が進化するには社員の成長が欠かせませんね。 

 下村 そうなんです。40年前にサロンをオープンした時から、わたしは理論に基づいたエステティックサロンをつくりたいという夢がありました。 

 それで1990年にエステティシャン養成スクール『ミス・パリインターナショナルスクール』を開校しまして、2023年4月には、日本初となる美と健康の専門職大学『ビューティ&ウェルネス専門職大学』が開学します。 

 健康で幸せな長寿を実現するためにはどうしたらいいのか、そして、心身ともに美しく、健康で豊かな生活を送れるように、きちんとした理論に基づいて、美と健康にかかわる幅広い知識を持った人たちを育てていきたいと考えています。 

 ─ 結局、経営の基本は「人」に尽きるということですね。下村さんは20年まで東京ニュービジネス協議会の会長をつとめるなど、起業家の育成にも積極的です。改めて、ニュービジネスの振興についてどう考えていますか。 

 下村 ニュービジネス協議会は全国に4千社ほどの会員がございまして、地域経済の成長と発展を図るための起業家を育成しようと、懸命に活動しています。 

 ですが、日本はまだ大企業に勤めた方がいいと考える方が多く、起業家という選択肢が少ないです。ですから、中学校や高校で出張授業を行ったり、大企業とベンチャー企業の交流の場をつくったりして、起業家という選択肢があることを地道に行っているところです。

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