【2023新春インタビュー】熊谷正寿・GMOインターネットグループ代表を直撃!
財界オンライン / 2023年1月11日 18時0分
ITの進化はこれからも続く!
─ GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿さん、技術革新が進む一方、暗号資産(仮想通貨)交換業大手のFTXトレーディングが経営破綻したりする中で、ブロックチェーン(分散型台帳技術)や暗号資産の将来図をどのように見通しますか。
熊谷 今は「WEB3」時代と言われており、22年に沸騰した流れはしばらく続くと思います。一方、期待が大きすぎると、その期待に応えられない時期がやってきます。これを「ハイプ・サイクル」と言いまして、新しいIT技術が社会にどれくらい浸透しているかを図る指標で、黎明期、過度な期待が生じる沸騰期、幻滅期、啓発期、安定期に分類されるんですね。
インターネット自体もそうですが、一旦期待が立ち上がって、周りで沸騰し、幻滅してから、通常の需要として定着しました。
その中で、特にNFT(非代替性トークン)が間もなく幻滅期に入ると言われていて、一旦沸騰したんですが、これから幻滅期に入って、技術が徐々に社会に組み込まれていくんです。
その意味では、幻滅期は世の中に必要な企業やベンチャーかどうかをふるいにかける期間だと思っていますので、私はIT自体の未来は心配していません。
─ 「WEB3」が調整局面に入ったということですか。
熊谷 ええ。「WEB3」時代でも栄枯盛衰はありますが、いま「WEB」を支えている源泉は金銭欲です。「WEB1・0」はインターネットの普及によって情報を得ることが容易になり、知識欲が生まれた。「WEB2・0」はSNS(交流サイト)が出てきて誰もが情報発信でき、自己顕示欲が生まれた。しかし、現在の「WEB3」は儲けたいという投資欲が、世界中の方々を駆り立てているわけです。お金を優先している段階は調整期のシグナルと言えます。
この局面を乗り越え、お金ではなく「人の幸せを生み出す」技術として世の中に浸透することで、「WEB3」も安定期に入るんです。だから、私はITの進化はこれからも続くと思いますし、ITの本格活用はまだまだ広がっていくと確信しています。
─ それと働き方改革ですね。アフターコロナで、リアルの出社とオンラインの関係をどう考えていきますか。
熊谷 これはハイブリッド型でいいと思います。人類はコロナ禍を経て、最適解を探している最中です。ただ、私はコミュニケーションはやはり、リアルが原則だと思っていまして、出社とオンラインのどちらか一方ではなく、テクロジーを使いながら、各々が最適解を探していけばいいのだと思います。
【2023新春インタビュー】安永竜夫・三井物産会長を直撃!
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
GMOインターネットグループ独自LLMでパートナー(従業員)の意思決定を加速する新プロジェクト「GMO Brain AI プロジェクト」を開始
PR TIMES / 2024年7月17日 16時45分
-
「お名前.com」、IT関連企業・ITサービス向けドメイン「.it.com」の一般登録受付を開始
PR TIMES / 2024年7月11日 16時45分
-
「コエテコ byGMO」と東大プログラミングサークル「ut.code();」が学生を対象にAIを活用したプログラミングイベントを共同開催【GMOメディア】
PR TIMES / 2024年7月9日 12時15分
-
GMOインターネットグループ、AI活用デザインコンテスト「GMO DESIGN AWARD」を開催
PR TIMES / 2024年7月1日 13時45分
-
人手不足解消の手立てとなるか? GMOがAI・ロボット事業に参入
財界オンライン / 2024年6月26日 11時30分
ランキング
-
1物議醸す「ダイドー株売却」の内幕を丸木氏語る 大幅増配公表直後で批判を向けられた物言う株主
東洋経済オンライン / 2024年7月19日 18時0分
-
2セキュリティーソフト世界シェア1位があだ…ウィンドウズ障害、「過去最大規模」の見方も
読売新聞 / 2024年7月20日 6時45分
-
3マクドナルド、休業店の半数再開=マイクロソフト障害は「無関係」
時事通信 / 2024年7月19日 21時37分
-
4システム障害、影響続く=航空便、正常化に数日
時事通信 / 2024年7月20日 9時40分
-
5松屋×松のや「ワンコイン朝食」でいいとこ取りな朝 値上げ後でも工夫次第でお安く美味しく楽しめる
東洋経済オンライン / 2024年7月20日 7時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください