大阪・梅田再開発の陣頭指揮へ 【阪急阪神HD】新社長に嶋田副社長
財界オンライン / 2023年2月7日 7時0分
「インバウンドをはじめとした、海外の活力を沿線に取り入れることは、沿線やグループの発展の礎を築いていく上で不可欠」─。こう語るのは阪急阪神ホールディングス(HD)副社長の嶋田泰夫氏(58)だ。同氏は3月1日付で社長に就任する。
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嶋田氏は兵庫県明石市出身。阪急電鉄の沿線住民ではなかったが、プロ野球・阪急ブレーブスのファンだった。「関西発展の力になりたい」という想いを抱いて阪急電鉄に入社。広告の出稿業務や沿線の情報誌「TOKK(トック)」の編集長に始まり、葬儀事業の立ち上げや能勢電鉄、梅田芸術劇場などの事業の再建・再編にも力を注いできた。
その後は経営企画部門に従事。22年4月から阪急電鉄社長に就任し、阪急阪神HD副社長として25年度を最終年度とする中期経営計画の策定に携わった。
同計画は大阪梅田駅前にある「大阪新阪急ホテル」「阪急ターミナルビル」の建替えや同駅構内下に併設されたショッピングセンター「阪急三番街」などのリニューアルを核とした大規模プロジェクト。嶋田氏は同プロジェクトを「芝田1丁目計画」と銘打ち、「大阪梅田エリアを国際交流拠点に成長させていく『梅田ビジョン』の実現を加速していく」と意気込む。
現社長の杉山健博氏(64)は22年12月21日付で阪神電気鉄道取締役とプロ野球・阪神タイガースの取締役オーナーに就任。阪急出身で初のオーナーだ。阪神ファンからは「〝阪急タイガース〟になってしまった」との声も上がるが、05年に旧村上ファンドによる阪神電鉄株の買い占め騒動が起きた際、「ホワイトナイト」として手を差し伸べた阪急側で経営統合を担当したのが杉山氏だった。
阪神電鉄の社長も生え抜きの社長交代が発表されたが、唯一留任したのが阪急阪神HD会長でグループを束ねる角和夫氏(73)。関西経済連合会の副会長も務める同氏の影響力は変わらなさそうだ。
大阪駅周辺ではJR西日本をはじめ、財閥系不動産会社の再開発計画も打ち出されており、「手をこまぬいていれば阪急阪神グループの存在感がなくなるのでは」との指摘もあるだけに嶋田新体制の腕の見せ所となる。
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