【疲労回復ウエアブランド「リフランス」で安眠を提供】小島衣料・ 石黒崇社長（ＨＬコーポレーション社長）が語る健康寿命の延伸への貢献

石黒 崇・小島衣料社長（HLコーポレーション社長）

数種類の鉱石などの特殊混合体
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　コロナ禍を機にお客様の健康に対する意識は大きく変わりました。医療費の削減や健康寿命の延伸は国家的な課題であり、健康を維持するためには良質な睡眠が欠かせないという認識も広がっていると思います。

　平均睡眠時間が約5時間という調査結果があるように、日本人は時間に追われる生活を送っています。私自身も深い睡眠がとれず、半ば諦めていました。そんなときに、ふと訪れた素材関連の展示会で出会ったのが、生体環境を調整する画期的な素材「プラウシオン」でした。

　数種類の鉱石などの特殊混合体であるプラウシオンを塗布した布を腕に掛けると、指先につないだマイクロスコープに映っていた血流がサラサラと流れ出したのです。「これだっ」と思った私は早速、この素材でパジャマを作り、それを着て寝てみたところ、ぐっすり眠ることができました。

　一方で、レディース重衣料を中心としたOEM生産企業である当社は縫製業界の中でも、いち早く中国、バングラデシュ、ミャンマー、フィリピンへと生産拠点のイノベーションで成長し、国内トップシェアを誇っています。しかしながら、いつまでもこのビジネスモデルが通用するとは限りません。

　そこで2018年に新規事業として始めたのが疲労回復ウエア（リカバリーウエア）です。「リフランス」というブランド名で一般医療機器として売り出しています。プラウシオンが発する微弱な遠赤外線が自律神経の中でもリラックス状態に働く副交感神経に作用するため、筋肉の緊張をほぐし、血流を促し、疲労回復や安眠に導きます。このプラウシオンの科学的根拠は学会などで発表されています。

　そして今ではパジャマをはじめ、ルームウエア、ソックス、ハラマキ、ネックカバー、レッグカバーなど多くのバリエーションを揃えています。それは縫製会社として70年の歴史の中で培ってきた「縫う」という強みがあるからです。

　ただ、リカバリーウエアの知名度はまだまだです。もっと皆様の手に取ってもらえる機会を増やさなければなりません。血流改善効果のある着心地の良い素材を使用したナイトウエアで快眠を促し、皆様が意識せずとも健康な生活を送ることのお役に立ちたいと思っています。