『オムロン』次期社長に辻永順太常務 取締役陣は初の創業家不在に
財界オンライン / 2023年1月31日 15時0分
「次の成長を実現するための新しいフェーズに入ったと実感しており、次の成長を牽引する次世代のリーダーに経営の舵取りを託すことがベストだと判断した」
こう語るのは、オムロン社長の山田義仁氏。
オムロンが執行役員常務の辻永順太氏が4月1日付で社長に昇格する人事を発表。6月の株主総会後にCEO(最高経営責任者)に就く。社長の山田氏は代表権のない会長へ、会長の立石文雄氏は名誉顧問となる。1933年の創業以来、取締役に創業家の出身者がいない体制は初めてとなる。
2022年度から30年度を最終年度とする新長期ビジョン「SF2030」がスタートしたオムロン。足元では、半導体・電気自動車(EV)関連のファクトリーオートメーション(FA)機器が伸びており、今期(23年3月期)は売上高8800億円(前年同期比15・3%増)、営業利益950億円(同6・4%増)と、過去最高益を更新する見通し。山田氏は好業績を置き土産に、辻永氏に社長職を託すことを決めたようだ。
辻永氏は1966年4月奈良県生まれ。89年京都産業大学理学部卒業後、立石電機(現オムロン)入社。2017年執行役員、19年執行役員常務に就任。主力の制御機器事業に長く携わり、ドイツ駐在の経験もある。
自身のモットーは「徹底した現場主義」(辻永氏)。コロナ禍で中国のロックダウン(都市封鎖)や部材の調達難が起きる中、この2年で制御機器事業の売上高は約1・6倍に伸長。山田氏も困難が生じる度に「生産・営業・調達の現場を回り、現場の課題を解決しながら目標を達成していく」姿を評価したようだ。
「わたしの役割は更にオムロンを成長ステージに引き上げること。意思決定と実行のサイクルを速く回すことにこだわり、今まで以上に実行力の強化を図っていく」と語る辻永氏。
今年、創業90周年を迎えるオムロン。主力の制御機器に磨きをかけ、デバイスやヘルスケア分野で新たな成長を目指す辻永氏である。
『東京ガス』次期社長に笹山晋一副社長 戦後初の理系出身社長が誕生へ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
脱属人化へのプロセスから成果までを事例解説!オンラインセミナー「オムロン社に学ぶナレッジマネジメント成功の秘訣」を7月25日(木)に開催
PR TIMES / 2024年7月18日 12時45分
-
iCAREとオムロンが資本業務提携契約を締結
PR TIMES / 2024年7月3日 17時15分
-
働くひとの健康を創るiCAREとの資本業務提携契約締結について
PR TIMES / 2024年7月3日 16時45分
-
オムロン、国際的な「Euronext Vigeo World 120 Index」構成銘柄に選定
PR TIMES / 2024年6月27日 12時15分
-
「オムロンAI方針」を策定
PR TIMES / 2024年6月26日 13時45分
ランキング
-
1マクドナルド、休業店の半数再開=マイクロソフト障害は「無関係」
時事通信 / 2024年7月19日 21時37分
-
2物議醸す「ダイドー株売却」の内幕を丸木氏語る 大幅増配公表直後で批判を向けられた物言う株主
東洋経済オンライン / 2024年7月19日 18時0分
-
3セキュリティーソフト世界シェア1位があだ…ウィンドウズ障害、「過去最大規模」の見方も
読売新聞 / 2024年7月20日 6時45分
-
4システム障害、影響続く=航空便、正常化に数日
時事通信 / 2024年7月20日 9時40分
-
5世界的にシステム障害、米航空は運航停止 問題特定し修復へ
ロイター / 2024年7月19日 19時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください