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【若手アーティスト育成】チャーム・ケア・コーポレーション・下村隆彦社長が語る「アートギャラリーホーム」

財界オンライン / 2023年2月13日 11時30分

下村隆彦・チャーム・ケア・コーポレーション社長

弊社では2014年から、「豊かで実りある高齢社会」実現のため、若手アーティスト支援を目的とした「アートギャラリーホーム」活動を展開しています。

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 最初のきっかけは、弊社が2014年に首都圏への進出を果たしたことでした。それまで近畿圏でしか事業を展開していませんでしたから、首都圏で展開するにあたって、何か他社と差別化をしたいという考えがありました。

 近畿圏のホームでもアートを展示していましたが、あくまでも市販のものでした。その中でアートについて知るにつれ、アーティスト、特に若手は創作意欲があっても、その作品を発表する場が少ないという問題意識を持つようになりました。

 そこで若手アーティストの育成も兼ねて、弊社でアートを買い上げて、ホームで展示しようと考えて始めたのが「アートギャラリーホーム」です。同時に目玉としたのが、ご入居者様やご家族を「おもてなし」する「コンシェルジュサービス」でした。

 アートをホームに飾ったことに対するご入居者様の反応は上々でした。市販の作品も素晴らしいわけですが、「アートギャラリーホーム」で展示されるアートは、その施設のために制作された「本物」です。ですから、より生活に潤いを与えるものになったのではないかと思います。

 22年10月14日には第20回の「アートギャラリーホーム」表彰式を、弊社が運営する「チャームプレミアグラン御殿山弐番館」で開催しました。

 ご来賓として、多摩美術大学理事長(元文化庁長官)の青柳正規さんや、チャームプレミアグラン御殿山弐番館の開発にご尽力いただき、アートの審査もしていただいた企業の皆様にご来場いただきました。さらに、多摩美術大学教授の小泉俊己さん、武蔵野美術大学教授の町田久美さんにも審査員を務めていただくことができました。

 正直、最初はここまでのイベントになるとは想定していませんでした。これを実家が画廊を営んでいるという弊社社員から「多くのアーティスト、アート関係者、施設関係者を集めたイベントにした方がいいのでは?」という提案を受け、徐々に現在の形に進化していったのです。

 すでに、初期の「アートギャラリーホーム」で表彰されたアーティストが様々な賞を受賞したり、個展を開くなど活躍してくれています。当時、我々が購入した価格では作品を買えなくなっているほどなんです。

 また、「アートギャラリーホーム」の主旨に賛同していただき、第1回の表彰式にもご来場いただいた、日本を代表する画家・絹谷幸二さんとのご縁も続いています。

 ご自身が若手の登竜門と言われる賞を受賞して世に出たことから、若手アーティスト育成に強い思いをお持ちです。

 今後に向けては、審査体制のさらなる充実を図りたいと考えています。

 それによって、「アートギャラリーホーム」での表彰が、他の若手アーティストの賞と肩を並べるような評価を得られるようにしていきたいのです。

 この賞の主旨に賛同して下さる企業の輪も徐々に広がってきているのは嬉しい限りです。

 日本は日常的にアートに触れる機会が少ない国だと感じます。若手アーティストが、アート1本で生活できるような環境づくりに向け、国の施策にも期待したいところです。我々は微力ながら、日本でのアート普及に貢献していきたいと思います。

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