『カシオ』次期社長に増田専務 創業家以外から初のトップ

増田裕一・専務執行役員

デスク「カシオ計算機が、専務執行役員の増田裕一氏を次期社長に昇格させる人事を発表したね」

記者「はい。4月1日付で増田氏が社長CEO（最高経営責任者）に、現社長CEOの樫尾和宏氏は会長になります。1957年の会社設立以来、創業家が社長を離れるのは初めてです」

デスク「増田氏はどんな人？」

記者「増田氏は1954年生まれ。78年慶應義塾大学工学部卒業後に同社へ入社し、長く、時計事業に関わってきました。樫尾氏はデジタルカメラ事業の撤退を決めるなど、収益体質の改善に向けた取り組みを進めてきました。ただ、近年は携帯電話の普及等に伴い、時計の需要が減少するなど、経営環境は厳しいものがあります。『ナンバーワンよりオンリーワン』と語る増田氏が、同社を代表する時計ブランド『G-SHOCK』を中心に、〝時計・教育・楽器〟といった3つのコア事業をいかに深掘りしていくか。増田氏の手腕が注目されます」

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