技術畑と企画・財務畑の2トップ 【いすゞ自動車】次期社長に南氏
財界オンライン / 2023年3月30日 7時0分
課題は電動化
いすゞ自動車は取締役専務執行役員の南真介氏(63)が社長兼COOに昇格し、現社長の片山正則氏(68)が代表権のある会長兼CEOに就く。社長交代は8年ぶりとなる。
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南氏は1983年に早稲田大学商学部を卒業して、いすゞに入社。2000年代は米国やタイの現地法人への出向も経験するなど海外で営業を務める。
その後、企画・財務部門を歩み、スウェーデン・ボルボとの戦略提携や同社の傘下にあったUDトラックスの買収でも交渉役を務めた。また、トヨタ自動車が主導する商用車の技術連合・CJPTへの参画でも最前線で交渉に当たった。
片山氏は「技術者出身で中長期的視点の私と、常に冷静な判断と共に、営業・企画分野で実績を残してきた南氏は最適な組み合わせだと考えている」と語り、電動化やカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)などに2トップ体制で対応していく姿勢を打ち出す。
国内では普通トラックのシェアで首位だったライバルの日野自動車が不正に伴う出荷停止に陥って、いすゞの首位浮上が見込まれるが、世界に目を転じると、中国の第一汽車やダイムラー、ボルボなどが同社の2~3倍の販売台数を誇るだけに、規模でトップ集団の背中は遠い。
加えて、電動化でも国内勢では三菱ふそうトラック・バスが小型EVのトラックを投入済みで先陣を切っている。また、世界ではダイムラーが2024年にも大型EVトラックを商品化。いすゞはこのほど初めて小型EVトラックを投入したところで出遅れ感は否めない。
就任早々、トヨタとの提携関係を活かすなど、電動化での存在感をどう高めていくかが南氏の課題となりそうだ。
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