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【創業者との「縁」】金松月・ARTISTIC&CO.GLOBAL代表取締役の 「人生の転機」

財界オンライン / 2023年4月3日 18時0分

金松月・ARTISTIC&CO.GLOBAL 代表取締役

当社は、日本メーカーにおける、10万円以上の「高級美顔器」の全世界販売台数においてシェア約8割という美容機器メーカーです。

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 コロナ禍では難しい局面もありましたが、それ以前には会社が急成長を遂げていたこともあり、むしろ「足場固め」の機会になったと感じています。

 免税店などインバウンド(訪日外国人観光客)向けの売り上げの伸びは大きいわけですが、この売り上げがあるからこそ国内向けに注力することができています。

 私はいい悪いにかかわらず、変化が起きる時には、必ずチャンスがあると思っています。変化をチャンスに変えることができるよう、対応していくことが大事だと考えています。

 我々が販売しているのは高価格帯の商品ですが、品質がいい、効果が上がるということはお客様に対する最低限のお約束です。その上で、お客様が見ているだけで嬉しくなるような「デザイン」にもこだわっています。私達は量を追うのではなく、質を求めるお客様に選ばれる存在でありたいと思っています。そのために、常に新しいことにチャレンジし続けます。

 そんな私の転機は、ARTISTIC&CO.ホールディングスの創業者である故・近藤英樹との「縁」です。

 私は留学をきっかけに日本に来ましたが、最初は近藤との出会いでARTISTIC&CO.に通訳・経理の担当者として入社しました。

 経理の仕事は会社の最もデリケートな部分に入り込むものですから、私は単に数字を追うのではなく、事業を把握することから始めました。異業種から来ただけに請求書という紙に書かれた内容にどれほどの価値があるのかについて、強い興味を抱いたからです。

 入社から半年が経った頃、通訳として展示会に参加したのですが、ここで中国企業相手に大型受注に成功しました。最初、社内では誰も信じてくれないくらいの金額でした。

 この受注をきっかけに近藤に認めてもらうことができ、その提案によってARTISTIC&CO.GLOBALが設立され、私は経営者として歩むことになったのです。近藤にチャンスを与えてもらって経験したこと、全てが感謝の気持ちにつながっています。

 その感謝の気持ちを胸に、これからも経営に当たりたいと思っています。

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