【服部セイコーの販売店向けイベント】前野伸幸・ホットスケープ代表取締役の 「人生の転機」
財界オンライン / 2023年4月12日 11時30分
イベント運営というと、そのほとんどが広告代理店を挟んでの間接取引ですが、当社は企業と直接取引をするビジネスモデルになります。広告代理店を間に挟むと、受注に波があり、経営が安定せず、スケジュールなどのハンドリングができません。
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そこで当社は企業の広告宣伝部ではなく、人事や総務の予算で行う企業の社内イベントに注力しました。その際、予算取りや企画から会場の手配、当日の運営など一気通貫でイベントの運営を受託するという当社の強みが発揮されています。
さらに当社はイベントに使った会場に対しても様々なアドバイスを行います。使う側の視点から見て音響やコンセントの位置などの細かな部分についても改善点を伝えるため、今では大手不動産会社のイベント会場や会議室などの企画・開発にもお声かけいただいています。
こういった取り組みができるようになったのは私自身の経験があったからです。専門学校を卒業し、機材レンタル会社に就職した後、日商岩井(現双日)と富士重工(現SUBARU)の子会社で、自社のイベントホールを運営する「カレッジミュージアム」に転職しました。
カレッジミュージアムで行われるイベントごとにイベント会社がつき、スタッフのマニュアルから資料、朝礼に至るまで全てが違う。だからこそ、何がお客様にとってベストなのかを客観的に感じることができるようになりました。それが当社のノウハウへとつながります。
また、23歳のときに担当した服部セイコー(現セイコーホールディングス)の販売店向けのイベントでも学びを得ました。このイベントには広告代理店が入っておらず、マーケティングリサーチ会社の担当責任者が全てを取り仕切っていました。
この責任者は例えば音のバランスの修正を指示した際、しっかり修正されているかを自らの耳で聞き、なぜそうしたかを朝礼でしっかり伝えてくれたのです。その責任者は私にとって目標となる人物となりました。
1991年、私が27歳のときに当社を設立。当時から広告代理店を挟まず、お客様や取引先にも気づいたことを包み隠さずに直言するスタイルを貫きました。事業も軌道に乗ったあるとき、その責任者と再会した際、「頑張っているな」と言われたときは嬉しかったです。
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