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BYDオートジャパン・東福寺 厚樹社長「誰でも手が届く電気自動車の選択肢を増やし、日本の脱炭素に貢献していきたい」

財界オンライン / 2023年4月18日 18時0分

東福寺 厚樹・BYDオートジャパン社長

バッテリーから半導体まで自社生産できるのが強み

 1995年に中国・深圳で創業したBYDはバッテリーメーカーとして出発し、2003年から自動車産業に参入。創業者である王伝福は技術で環境改善に役立ちたいという想いから、バスやトラック、ごみ収集車、さらにはモノレールといったバッテリーを使った様々なモビリティを提供してきました。

【写真で見る】東福寺厚樹氏の経営に密着!

 そして2023年1月下旬から主にEVバスを展開していた日本の乗用車市場にも進出し、ミドルサイズSUVのEV「BYD ATTO3」の販売を開始。EVの課題である価格も440万円からで、国の補助金を活用すれば300万円台で購入できます。

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 最初に日本に到着した約200台は2月中に完売しました。皆様には当社のEVにご興味を持っていただいています。中国製であることはあまり関係ないようで、初めてEVを購入する方々には好評を博しています。

 販売に関しては全国のディーラー網を構築していく予定です。EVを購入した方々のアフターサービスなどに関する不安を少しでも払拭するため、オンライン販売ではなく、リアルな店舗を展開していく予定です。25年の100店舗を目指し、23年度中には50店舗にしたいと準備を進めているところです。

 自動車に関するニーズの移り変わりは非常に速く、それに対応するための技術力が求められてきます。その点、BYDは祖業のバッテリーはもちろん、コントローラーや半導体までEV生産に必要なコアパーツを自ら手掛けていますので、素早く改良や改善を進めていくことができます。


今年中に2車種を追加

 今夏には小型ハッチバックのEV「DOLPHIN」、年内には大型セダンのEV「SEAL」の日本での販売を予定しています。中でもDOLPHINは小回りが利いて日本の道路事情にも適している上に、手頃な価格でEVを購入できるという期待感を持っていただいています。

 日本の自動車市場は約420万台。減少傾向にあるとはいえ、安全かつ環境にも配慮された自動車が走る先進的な市場です。そして50年のカーボンニュートラルの実現を目指しています。自動車の領域でEVの選択肢を増やし、日本の脱炭素に貢献していきたいと思っています。

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