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【ずいひつ】プロパデル ジャパン・松島俊夫代表取締役が語る「スペインの国民的スポーツ『パデル』を日本に広めたい」

財界オンライン / 2023年5月7日 18時0分

いま、スペインをはじめとする欧州や世界中で類を見ない速さで普及しているスポーツが「パデル」です。聞きなれない名称かもしれませんが、パデルは1974年にスペインで誕生したテニスをベースとしたラケットスポーツになります。

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 テニス用のラケットとは違い、パデルのラケットはテニスラケットより短く、板状なのでどこに当たってもボールは真っすぐに飛んでくれます。壁を利用して球を打ち返すことで、より戦略的に楽しむことができます。要は、初心者でもすぐにボールを打てるようになるのです。

 コートもテニスコートより小さいため、子供からお年寄りまで誰でも簡単に楽しむことができる点が大きな魅力となります。スペインでは70代や80代のプレイヤーも珍しくありません。

 また、パデルはダブルスで行うため、必然的にパートナーとの親交が深まります。国外ではメジャーなスポーツになっているため、国籍を問わず、海外の方々との交流も増えることになるはずです。

 現在、パデルの実施国は世界約90カ国あり、競技人口は約2500万人。コートは5万以上あると言われています。既にスペインではサッカーを抜いてパデルの競技人口が1位に成長。プロサッカー選手だったジダン氏は自らのパデル施設をオープンし、プロテニス選手のアンディ・マレー氏がパデル運営会社に投資するなど、世界の著名人がパデルに注目しているのです。

 そんなパデルの大きな特徴はコート数が約50を超えた段階で施設数が倍増する点です。日本のパデル競技人口は約3万人で、コート数は42面。まさに黎明期です。この誰にでもできる社交的なスポーツが普及していけば、高齢化に直面する日本でも、より健康で元気なシニアを増やすことにつながるのではないかと期待しています。

 この潜在力のあるパデルを日本にもっと普及させたいというスペイン人の知人の想いに共感し、昨年にスペイン最大のパデル事業会社とのパデル用具ブランドの日本市場向け独占供給契約を締結。当社を設立しました。

 日本では土地を有効活用したビジネスモデルが必須となっていますが、パデルのコートはテニスコートの半面、フットサルコートの3分の1の広さで済みます。ですから日本の土地に適しているのです。そういったパデルの特徴を踏まえて当社の役割は大きく2つあります。

 1つ目がコートの輸入販売です。当社はパデル最高峰の「ワールドパデルツアー」のオフィシャルコートとして採用されているパデルガリス社のコートをクラブオーナー様に提供します。また、コートを購入する際にオーナー様に最適な補助金を選定・申請するお手伝いもします。

 2つ目が運営サポートです。コートの設置後のスクールやコーチ育成、イベントの開催などのアフターサポートにも力を入れていきます。パデルに投資するオーナー様の側面支援をし、パデル普及のお手伝いができればと思っているところです。

 実は日本パデル協会の名誉会長はサッカー漫画『キャプテン翼』の作者である高橋陽一先生です。主人公の大空翼がパデルのラケットを握るシーンが描かれるかもしれません。

 今後、2023年から26年にかけて日本でのパデルのコートを1000以上設置し、27年から30年にかけて競技人口を100万人にまで拡大。32年にはオリンピックスポーツにすることが私たちの目標であり夢です。

 老若男女、誰でも気軽に楽しめるパデル。皆さんも是非とも一度はご体験ください。

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