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キャッシュレス決済『PayPay』 決済取扱高が初の10兆円突破

財界オンライン / 2023年5月11日 11時30分

写真はイメージ

約4年半で初の大台突破

 キャッシュレス決済サービス『PayPay(ペイペイ)』の2022年度連結決済取扱高が10兆円を突破した。18年10月にサービスを開始して以降、約4年半で初の大台突破だ。

 ソフトバンクとヤフー両社によって18年に設立されたPayPay。22年10月にクレジットカード運営会社のPayPayカードを完全子会社化したことで決済取扱高が増加。約7.9兆円のPayPay決済取扱高に、PayPayカード約2.3兆円が加わり、10兆円の大台を突破した。

 PayPayのユーザー数は5700万人を超え、全国の小売業や飲食業などのサービス業やタクシー、公共交通機関などへの支払いまで利用できる場所が拡大。かねてから、親会社Zホールディングス(HD)会長の川邊健太郎氏は「PayPayを、国民の誰もが使う便利な決済サービスへと成長させていく」と話している。

 キャッシュレス決済の普及・推進が世界的に進む中、現在は日本でもキャッシュレス決済が急速に普及。コロナ禍でEC(電子商取引)需要が広がったこともあり、経済産業省が公表した22年の日本のキャッシュレス決済金額の比率は36%。政府が目標とする25年の40%に向けて順調に推移している。

 PayPayは、この4月から解禁された「賃金のデジタル払い(給与デジタル払い)」の資金移動業者として、指定を受けるため申請中。今後、給与をPayPayで受け取ることが可能になれば、決済取扱高の増加がさらに見込まれており、さらなる顧客の囲い込みを図りたい考えだ。

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