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『ツインバード社長』野水重明「燕三条のものづくりの技術力を結集し、体験価値や情緒価値を提供する「ライフスタイルメーカー」を目指していく」

財界オンライン / 2023年5月31日 15時0分

野水重明・ツインバード社長

メッキ加工業として創業

 1951年、ものづくりの町である新潟県燕三条地域で、メッキ加工業として創業しました。それから70年余が経ちましたが、当社は時代の変化に合わせながら、ものづくりの進化を継続してきました。

 祖父・重太郎が創業した当時は下請けとしてメッキ受注を拡大させましたが、不安定な下請け企業からの脱却を目指し、自社製品の開発に踏み切りました。当初はナイフやフォーク、アイスピッチャーといった金属製のテーブルウエアを手掛け、70年代に冠婚葬祭用のギフト用品を扱う取引先から「家電製品を作って欲しい」と相談されたことがきっかけで、84年には家電事業に本格参入しました。

【写真で見る】野水重明氏の経営に密着!

 2代目社長の父・重勝の時代は大量生産・大量消費の時代。大手家電メーカーとの競争を繰り広げても何とか生き残ることができました。しかし今はマーケットが多様化。大手と同じように、どんなニーズにも対応できる全方位では生き残れません。

「中身が見える冷蔵庫」「全自動コーヒーメーカー」……。昨年当社は「ツインバード工業」から現社名に変更し、商品数も約600点から約300点に減らしました。そして当社の寄り添うお客様も「少人数世帯」で「こだわりを持つ人」に絞り込みました。本質的な豊かさをご提供できる商品ラインナップに集中することにしたのです。



コロナワクチンの運搬庫を製造

 当社が、規模が小さくとも細かなニーズに徹底的に対応できるのは、当社の職人が培ってきたものづくりの技術力があると共に、燕三条というものづくりの企業が集積している地域に拠点を置いているからです。

 中でもコロナ禍で厳格な温度管理が必要なワクチンを保管する運搬庫として、当社の「ディープフリーザー」が国民の皆様の命をお守りすることに貢献できました。当社の社員や燕三条の協力企業の努力と技術の「共創」があってこそでした。

 モノという物質的な豊かさを求める時代から人々の関心はコトやトキへとシフトしています。当社は「匠プレミアム」と「感動シンプル」という製品ブランドラインを設定しました。本質的な豊かさを創造する「ライフスタイルメーカー」として変革を続けていきます。

BYDオートジャパン・東福寺 厚樹社長「誰でも手が届く電気自動車の選択肢を増やし、日本の脱炭素に貢献していきたい」

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